愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

トップページへ戻る

三明寺本堂(さんみょうじほんどう)

分類 県指定
種別 建造物
所在地 豊川市豊川町波通37
所有者等 三明寺
指定(登録)年 平成4年(1992)
時代 正徳2年(1712)

※ 別ウインドウで開きます

外観

外観

■指定理由

三明寺は、寺伝によれば、大宝2年(702)の創建であり、室町時代に禅宗として再興されたという。
現在の本堂は、桁行5間、梁間5間で、屋根は寄棟造、本瓦葺とし、正面に1間の向拝をつける。内陣の中央には、宮殿(重要文化財)を安置する。

■詳細解説

外陣

外陣

三明寺は寺伝によれば大宝2年(702)の創建で、南北朝時代に禅宗として復興されたという。現存する本堂は、棟札によって正徳2年(1712)の建立で、大工は牛久保村岡田善三郎成房であることが知られる。
桁行5間、梁間5間、寄棟造、本瓦葺の堂で、正面に1間の向拝を付ける。間取りは密教仏堂の形式をとり、四周に縁を廻らし、前方の桁行5間、梁間2間を外陣(げじん)、その奥を内陣とし、内陣内中央に国指定重文の宮殿(くうでん)(天文23年:1554)を安置する。柱は全て円柱で、堂外周り以外には内陣と外陣境の柱および内陣後方の身舎(もや)隅柱を立てるのみで、柱間に水平の大虹梁や海老虹梁(えびこうりょう)、大瓶束(たいへいづか)等を多用して広い空間を構成する。特に外陣内の梁組は複雑で、大小の虹梁を幾重にも積み重ねて礼拝空間を創り出し、一つの見せ場としており、近世密教系仏堂の発展した姿をよく示している。なお、この種の外陣をもつ近世仏堂は三河から遠江地方に数棟の類例が残り、地域的な特徴ともいえる。(岩田敏也)

前へ戻る