愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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甚目寺南大門(じもくじなんだいもん)

分類 国・重要文化財
種別 建造物
所在地 あま市甚目寺東門前24
所有者等 甚目寺
指定(登録)年 明治33年(1900)
時代 建久7年(1196)

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正面

正面

■指定理由

尾張四観音の一つである甚目寺は、推古天皇5年(597)の創建と伝えられており、境内からは白鳳期の瓦も出土している。
境内正面に建つ南大門は、入母屋造、こけら葺の楼門建築であり、下層の通路の左右には、金剛力士像を安置する。
梶原景時が奉行となり、建久7年(1196)に建立されたと伝えられる県内で最古の楼門建築であり、鎌倉初期の建築様式の特徴をよく残す。

■詳細解説

内部

内部

甚目寺は奈良時代前期には伽藍が整備されたと考えられる古刹で、現在は真言宗に属している。尾張四観音の一つで、中世・近世を通じて隆盛を誇った。
南大門は境内正面に建つ三間一戸(さんげんいっこ)の楼門(ろうもん)で、屋根は入母屋造、こけら葺。下層の中央を通路とし、その両脇後方に金剛力士像を安置する。柱は全て円柱で下層の柱上には手先が三つ前に出る三手先斗きょう(みてさきときょう)を組んで上層の縁を受け、縁の四周には先端の刎ね上がった手摺状の刎高欄(はねこうらん)を廻らす。
上層は下層よりも柱間間隔を狭くして円柱を立て、正面と背面の中央間に両開きの板戸を設け、他の柱間は板壁とする。柱上には斜め下前方へ突き出る尾垂木(おだるき)を用いた三手先斗きょうを載せて屋根の深い軒先を支える。
この南大門は県内最古の楼門の遺構で、鎌倉時代初期の和様を基調とした雄大な建築である。境内には他に国指定重要文化財の三重塔(寛永4年:1627)と東門(寛永11年:1634)が残る。(岩田敏也)

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