愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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性海寺多宝塔(しょうかいじたほうとう)

分類 国・重要文化財
種別 建造物
所在地 稲沢市大塚南1-33
所有者等 性海寺
指定(登録)年 明治34年(1901)
時代 室町中期

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外観

外観

■指定理由

性海寺多宝塔は、性海寺の中興開山である良敏上人により、建長5年(1253)に建立されたと伝えられるが、様式的には室町中期の建築と考えられる。
塔は、桁行3間、梁間3間、屋根の勾配が緩かで、軽快、優雅な姿となっている。昭和42・43年の修理で、隣接する愛染堂から分離されるとともに、瓦葺から銅板葺に改められ、木部には丹彩が施された。

■詳細解説

寺は大塚山と号し、真言宗智山派に属し、一光三尊善光寺阿弥陀如来・愛染明王を本尊とする。創立は、弘仁年間(810~24)に弘法大師によって開かれ、愛染明王を本尊として境内に大塚を築いて大聖歓喜天の鋳像を埋納したとされる。多宝塔は建築様式から判断して室町時代の建立と考えられる。享禄4年(1531)の連子窓額縁の墨書が最も古く、寛文3年(1663)に相輪を改作、貞享2年(1685)に内部の彩色がなされた。多宝塔は、桁行3間、梁間3間の裳階(もこし)に寄棟屋根、身舎(もや)に宝形屋根をかけ、銅板葺としている。下層は、面取角柱を立て、周囲に縁長押、腰長押、内法長押を廻らし、中央間に板扉を吊り、両脇間に連子窓を入れ、柱上に出組斗きょうを載せ、周囲に切目縁を付けている。下層内部は、来迎柱を立て、鏡天井を張り、床は拭い板張とし、現在愛染明王を祀っている。上層は、12本の丸柱を立て、柱間には内法長押を通し、東西南北の中央柱間に板扉を開き、その他に連子小窓を入れている。上層の斗きょうは和様の四手先尾垂木付としている。屋根には露盤、請花、相輪を載せ、3連の請花の上に火焔付の宝珠を掲げている。(杉野 丞)

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