愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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瀧山寺本堂(たきさんじほんどう)

分類 国・重要文化財
種別 建造物
所在地 岡崎市滝町字山籠107
所有者等 瀧山寺
指定(登録)年 明治37年(1904)
時代 鎌倉末期~室町前期

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正面

正面

■指定理由

瀧山寺は、寺伝によれば、朱鳥元年(686)に役小角(えんのおづの)が創建し、保安年間(1120~23)に仏泉上人により中興されたという。
本堂は、桁行5間、梁間5間の寄棟造で、屋根を檜皮葺とし、内陣には、禅宗様の大型厨子(ずし)を置き、本尊を安置する。様式的には、南北朝頃の建築と考えられる。

■詳細解説

内部

内部

縁起によると役小角の創立で、初め吉祥寺と号し、後に瀧山寺と改めたという。保安年中(1120~23)に仏泉上人により中興され、この時には天台宗であったという。現存する本堂は様式的にみて南北朝頃の建築と考えられている。
本堂は桁行5間、梁間5間、寄棟造、檜皮葺で南面して建つ。柱は全て円柱で、四周に縁・高欄を廻らす。柱上の組物は正面のみ出三斗(でみつど)で、側面と背面は平三斗(ひらみつど)とする。正面柱間は5間とも桟唐戸(さんからど)を吊って戸口とし、側面中央間には格子窓を設ける。間取りは前方の奥行2間を外陣(げじん)、その奥の3間×2間を内陣、その両脇を脇陣、背面1間通りを後陣とする密教本堂の典型的な構成をとる。内陣と脇陣の正面柱間には格子戸と板戸を入れて、外陣との境を厳格に区画する。外陣内では梁行2間の虹梁(こうりょう)を架け、虹梁上に蟇股(かえるまた)と出三斗を置く架構を見せる。また内陣には幅3間の仏壇を設け、禅宗様の大型厨子を安置して本尊を祀る。
要所に禅宗様の細部を用いた中世密教仏堂の貴重な遺構である。(岩田敏也)

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