愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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長光寺地蔵堂(ちょうこうじじぞうどう)

分類 国・重要文化財
種別 建造物
所在地 稲沢市六角堂東町3-2-8
所有者等 長光寺
指定(登録)年 明治39年(1906)
時代 永正7年(1510)

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外観

外観

■指定理由

長光寺地蔵堂は、寺伝によれば応保元年(1161)の建立とされるが、露盤に永正7年(1510)の銘があり、建物の様式、意匠もこの年代観と矛盾しない。
六角円堂という珍しい形で、北壁に須弥壇をおき、鉄地蔵尊を安置する。屋根はとち葺型の銅板葺となっているが、当初はこけら葺若しくは檜皮葺であったと考えられる。

■詳細解説

地蔵堂の建設年代は、露盤(屋根中央に立つ相輪の土台部分の四角な盤)に「永正7年(1510)」 の銘があり、様式、技法もこれに一致するため永正7年(1510年)の建築と認められる。
地蔵堂の内陣柱(内側の柱列)は総て円柱で、柱の上部は柱の先が急に丸くなる貫で固め、柱の頂部から落とし込んで柱を横につなぐ頭貫・台輪の先には象鼻に彫刻された木鼻が付く。柱・台輪上の組物は唐様の出組詰組である。建具は正面に腰板付格子戸、両脇は両開き棧唐戸、天井は菱形の格天井である。外陣の組物は唐様三斗、その間には束が立つ。外陣はすべて吹放しである。軒は二重の放射状の扇垂木、隅木下には風鐸(ふうたく)が付く。床は板敷、素木造。屋根は厚めの板葺状の銅板葺である。なお、軒以上は天保(1840年頃)の修理によって改修されており、外陣廻りは江戸中期の修理で改変されているため永正建立当初の姿は不明である。(細野耕司)

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