愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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三明寺三重塔(さんみょうじさんじゅうのとう)

分類 国・重要文化財
種別 建造物
所在地 豊川市豊川町波通37
所有者等 三明寺
指定(登録)年 明治40年(1907)
時代 享禄4年(1531)

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外観

外観

■指定理由

三明寺は、寺伝によれば、大宝2年(702)の創建であり、室町時代に禅宗寺院として再興されたという。
現存する三重の塔は、初層を三間四方とし、こけら葺の高さ15m程の塔であり、解体修理に際して発見された墨書により、享禄4年の建立と知られる。比較的小型の塔ではあるが、初層・二層を和様、三層を唐様とし、外観に変化を持たせている。

■詳細解説

細部

細部

三明寺は寺伝によれば大宝2年(702)の創建で、南北朝時代に禅宗として復興されたという。現存する三重塔は解体修理の際に発見された墨書により享禄4年(1531)の建立であることが知られる。
初層は三間四方で四周に縁を廻らし、柱間には四面とも長押を通して、中央間に桟唐戸を吊り、両脇間には目透しの無い連子窓(れんじまど)を設ける。柱上の組物は手先が三つ前へ出る三手先斗きょうで、前方斜め下へ突き出る尾垂木が付く。内部には来迎柱を二本立て、前に須弥壇(しゅみだん)を置く。
二層目は手摺の先端を刎ね上げた刎高欄(はねこうらん)付きの縁を廻らし、初層同様の組物を載せ、和様で統一する。三層目は擬宝珠高欄付きの縁を廻らし、柱には上部を細く丸めた粽(ちまき)を付け、柱上には厚板状の横材である台輪(だいわ)を載せて禅宗様の尾垂木付き三手先斗きょうを置く。軒も初層・二層は平行垂木であるが、三層目は放射状の扇(おおぎ)垂木とし、和様と禅宗様を層によって使い分け、外観に変化を付けた美しい塔である。(岩田敏也)

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