愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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高田寺本堂(こうでんじほんどう)

分類 国・重要文化財
種別 建造物
所在地 北名古屋市師勝町高田寺383
所有者等 高田寺
指定(登録)年 大正9年(1920)
時代 鎌倉末期~室町中期頃

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外観

外観

■指定理由

高田寺は、天台宗に属し、寺伝によれば、元正天皇の養老4年(720)行基の創建とされる。
本堂は、薬師如来を本尊とし、桁行5間、梁間5間、入母屋造で屋根は檜皮葺とする。建築様式から、鎌倉時代末から室町時代中期頃の建立と考えられている。
本県には数少ない中世密教の仏堂として貴重な建築遺構である。

■詳細解説

側面

側面

高田寺は、寺伝によれば養老4年(720)行基の開基といい、現在は天台宗に属している。現存する本堂の建立に関しては史料を欠くが、建築様式から判断して鎌倉時代末期から室町時代中期頃の建立と考えられている。
桁行5間、梁間5間、入母屋造、檜皮葺で、軒は二軒繁垂木(ふたのきしげだるき)。柱は全て円柱で、長押を使わずに貫で固める。間取りは、前方の間口5間、奥行2間を外陣(げじん)、その奥中央の3間×2間を内陣(ないじん)、両脇を脇陣、背面1間通りを後陣とする中世密教本堂の典型的平面をとる。
外陣内には柱を立てず、内陣正面の柱から外陣正面の柱へ梁行2間の虹梁(こうりょう)を渡す梁組を見せる。内陣正面には中央間に蔀戸(しとみど)、両脇間にはめころし格子戸を入れ、内法上には吹寄菱格子欄間を入れ、外陣との境を厳格に区画する。内陣の後方には大型の須弥壇(しゅみだん)を置き、その上に一間四方、入母屋造、こけら葺の禅宗様でまとめられた厨子(ずし)を安置する。
本県には数少ない中世密教仏堂の遺構として貴重な堂である。(岩田敏也)

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