愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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三明寺本堂内宮殿(さんみょうじほんどうないくうでん)

分類 国・重要文化財
種別 建造物
所在地 豊川市豊川町波通37
所有者等 三明寺
指定(登録)年 昭和28年(1953)
時代 天文23年(1554)

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宮殿

宮殿

■指定理由

三明寺は、大宝2年(702)の創建と伝える古刹であり、三重塔(重要文化財)、本堂(県指定文化財)が残されている。
本堂内陣の中央にあって、本尊の弁財天を祀る宮殿は、神社本殿の形式をとっており、一間社流造で、屋根はこけら葺とする。
宮殿は、堂内にあったため、保存状態もよく、室町時代末の建築様式の細部をしることができる。

■詳細解説

三明寺は寺伝によれば大宝2年(702)の創建で、南北朝時代に禅宗として復興されたという。現存する三重塔(国指定重文)は享禄4年(1531)、本堂(県指定文化財)は正徳2年(1712)の建立である。
本堂内陣の中央に安置される宮殿(くうでん)は寺院の一般的な厨子とは異なり、神社本殿の形式をとっている。棟札により天文23年(1554)の建立、大工は熱田の住人棟梁藤原甚左衛門尉吉定・大工藤原右衛門尉光則とされる。
一間社流造、こけら葺で、妻には虹梁大瓶束(こうりょうたいへいづか)を見せる。正面および側面に縁を設け、縁の後端に脇障子(わきしょうじ)を立てる。正面には六段の木階(もっかい)と庇を設け、庇の柱間の中央上部に蟇股(かえるまた)を置く。
身舎(もや)の柱は円柱で、柱上に手先が二つ前へ出て軒を受ける二手先斗きょうを置き、正面柱間を開放して奥行きの浅い前室を設け、その奥に板扉を吊って内部に弁才天を祀る。室内にあるため保存状態は良い。(岩田敏也)

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