愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

トップページへ戻る

萬徳寺鎮守堂(まんとくじちんじゅどう)

分類 国・重要文化財
種別 建造物
所在地 稲沢市長野3-2-57
所有者等 萬徳寺
指定(登録)年 昭和33年(1958)
時代 享禄3年(1530)

※ 別ウインドウで開きます

外観

外観

■指定理由

萬徳寺は、真言宗に属する寺院で、奈良時代の創建と伝える。鎮守堂は、多宝塔(重要文化財)の北に位置し、八幡社ともよばれている。
建物は、一間杜流造で屋根は檜皮葺、棟札から享禄3年(1530)の建立であることが知られる。小規模ながら、建立年代の明らかな建造物として貴重な遺構である。

■詳細解説

正側面

正側面

萬徳寺は、現在真言宗の寺院で、創建は奈良時代に遡るという。鎮守堂は八幡大神を勧請した万徳寺の鎮守社で、棟札によって享禄3年(1530)の建立であることが知られる。
一間社流造、檜皮葺の社殿で、身舎(もや)を前後に二分して前半部の正面と側面を開放し、後半部の正面に戸口三つを設ける特殊な平面構成をとる。身舎の柱は円柱で、内法長押と低い腰長押を柱間に通すが、身舎の前面では側面からの長押を柱位置で内側へ折り返し、身舎後半の戸口前の柱筋に回し込む。柱上には大斗(だいと)を載せ、桁行には大型の舟肘木(ふなひじき)を置いて桁を受け、梁行には平三斗(ひらみつど)を置いて妻の虹梁(こうりょう)を受ける。虹梁上には扠首組(さすぐみ)を置いて化粧棟木を支える。身舎の正面と側面に縁を設け、縁の後端には脇障子(わきしょうじ)を置く。また、縁の正面には七段の木階(もっかい)を付け、その前方に庇の面取角柱を立て、木階周りには浜床を設ける。
建立年代が明白で、平面構成に特徴がある社殿として貴重である。(岩田敏也)

前へ戻る