愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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旧西郷従道住宅(きゅうさいごうつぐみちじゅうたく)

分類 国・重要文化財
種別 建造物
所在地 犬山市内山1(明治村)
所有者等 財団法人 明治村
指定(登録)年 昭和40年(1965)
時代 明治10年(1877)代

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外観(入口は右側面)

外観(入口は右側面)

■指定理由

旧西郷従道住宅は、西郷隆盛の弟従道が、東京上目黒の自邸内に、接客のために建設した2階建の洋館である。
明治前期の洋館として残された数少ない遺構であり、意匠も洗練された質のよい建物として貴重である。

■詳細解説

木造銅板葺のこの洋館は、明治10年代のはじめ西郷隆盛の弟西郷従道(つぐみち)が東京上目黒の自邸内に建てた物である。在日外交官との接触も多く、「西郷山」と呼ばれるほどの広い敷地内に、和風本館と少し隔てて接客の場として設けた。
在日中のフランス人建築家レスカスの設計と考えられ、当時のフランスで見られた住宅の典型である。2階各室には内開きのガラス戸に加えて外開きの鎧戸が付けられて、窓台が低いため、間に鉄製の手摺が渡されている。窓上のカーテンボックス、手摺、扉金具、天井に張られた型押しの鉄板など、内部を飾る部品は殆ど舶来品と思われる。特に玄関ホール正面にある回り階段は、姿が美しいだけでなく、昇り降りが楽な優れたものである。日本的なものでは、2階主室の暖炉額縁飾りは日本で焼かれた焼き物で、日本三景と富士山が描かれている。また、1階玄関横の婦人室暖炉額縁は漆塗である。
地震国日本の事情に添った工夫がある。軽い屋根材(解体時鉄板であったが、移築に当り保存のため銅板に改めた)を葺き、壁の下方に煉瓦を錘代わりに埋め込み、建物の浮き上がりを防いでいる。(西尾雅敏)

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