愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

トップページへ戻る

旧三重県県庁舎(きゅうみえけんけんちょうしゃ)

分類 国・重要文化財
種別 建造物
所在地 犬山市内山1(明治村)
所有者等 財団法人 明治村
指定(登録)年 昭和43年(1968)
時代 明治12年(1879)

※ 別ウインドウで開きます

全景

全景

■指定理由

旧三重県県庁舎は、木造2階建、桟瓦葺の建物であり、現存する最古の県庁舎として、創建当時の形式に復元されている。
中央に玄関・車寄を置き、前面にベランダをつけて、左右対称のE型とする明治初期の木造官庁舎の典型的な構成であり、地方の技術者が明治初期に建築した擬洋風建物の秀作である。

■詳細解説

明治6年(1873)に内務省が設置され、地方行政の整備が進められていった。この三重県庁舎は明治9年(1876)、県令(現在の県知事にあたる)岩村定高によって計画され、3年後の12年に完成した。設計施工は地元三重県の棟梁清水義八による。
間口が54mに及ぶ大きな建物で、玄関を軸に左右対称となっており、正面側に2層のベランダが巡らされている。この構成は内務省庁舎にならったものである。構造は木造で、内外とも柱を見せない漆喰塗大壁で、屋根には桟瓦を葺いている。正面に突き出した車寄の屋根には手摺を揚げ、大屋根正面の入母屋破風には菊花紋章を飾るなどして、建物の正面を引き立てせる一方、両翼の壁面角には黒漆喰で太い柱型を塗りだし、全体を引き締めている。基壇、礎石、円柱、エンタブレテュアの構成は古代ギリシャ・ローマの神殿に由来する。出入口や窓も洋風が採り入れられ、半円アーチや円弧アーチの形で納められている。建具周りは木目塗という技法である。地方技術者が明治初期に作った擬洋風建物の秀作である。(西尾雅敏)

前へ戻る