愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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興正寺五重塔(こうしょうじごじゅうのとう)

分類 国・重要文化財
種別 建造物
所在地 名古屋市昭和区八事本町78
所有者等 興正寺
指定(登録)年 昭和57年
時代 文化5年(1808)

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外観

外観

■指定理由

八事山興正寺は、貞享3年(1686)に創建され、高野山真言宗の別格本山となっている。
五重塔は、総高26m程の中規模の塔婆(とうば)であり、初重柱間初層中央に本尊の大日如来を安置する。県下では唯一の五重塔である。

■詳細解説

内部

内部

寺は、八事山と云い、高野山真言宗の別格本山である。貞享3年(1686)に高野山から移った天端円照によって開かれ、貞享5年(1688)2代尾張藩主徳川光友の許可を得て伽藍を建立したという。境内は広大で、東西2山に別れ、東山は高野山の奥院を擬して、尾張高野ともいわれる。西山は、南から総門、中門、五重塔、本堂を中心軸状に並べた伽藍配置をとる。五重塔は文化5年(1808)に建立されたもので、大工は森甚六辰清であった。
五重塔は初重柱間3.94m、総高26.34mの中規模な塔婆である。この塔は、上層にあがるほど屋根が小さくなる逓減率(ていげんりつ)の割合が低く細長い、塔身の長さに対して相輪が短いなど、外観の比例に江戸時代後期の特徴がみられる。塔全体は装飾をひかえた和様でまとめられ、組物は三手先、中備には初重が蓑束(みのづか)、二重以上では撥束(ばちづか)をのせ、二重・三重目と四重・五重目の高欄の形式を変えるなどの工夫もみられる。心柱は初重の心礎上から立ち上がり、初重の内部や組上げ構造には古風な手法が残っている。四天柱間には、仏壇を設けて四面に金剛界四仏を配し、心柱に穴を穿(うが)って本尊大日如来が祀られている。県下では唯一の五重塔である。(沢田多喜二)

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