愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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旧呉服座(きゅうくれはざ)

分類 国・重要文化財
種別 建造物
所在地 犬山市内山1(明治村)
所有者等 財団法人 明治村
指定(登録)年 昭和59年(1984)
時代 明治25年(1892)

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正面

正面

■指定理由

旧呉服座は、大阪府池田市西本町にあった芝居小屋で、当初、本町に戎座として建てられた芝居小屋を明治25年(1892)に移築したものである。
江戸時代の劇場建築が残り少なくなった現在、歴史的価値の高い建物となっている。

■詳細解説

明治初年(1868)大阪府池田の戎(えびす)神社近くに建てられ、戎座と呼ばれていたが、明治25年(1892)に同じ池田市の西本町猪名川の川岸に移され、名も呉服(くれは)座と改められた。
木造洋小屋2階建杉皮葺屋根で、舞台、客席部分には一続きの大きな切妻屋根を架け、その前に軒の高い下屋を降ろして、小屋の入口にしている。正面の高い切妻には太鼓櫓を突き出し、入口下屋の軒下には絵看板を掲げている。正面の壁は黒漆喰塗で、腰には和風の下見板が立て込まれている。出入口の扉は、表面には洋風の枠飾りなどを施しており、明治の目新しさを感じさせるが、裏面は和風の舞良戸である。
舞台両側に囃子(はやし)部屋を設け、舞台中央に人力の回り舞台を備え、上空には道具方の作業場である葡萄棚(ぶどうだな)を組んでいる。客席は中央に平土間、周囲に二階建の桟敷がめぐらされ、2階桟敷の手摺は漆拭き仕上げである。平土間の天井は格天井で鏡板は紙張りである。楽屋は旧所在地での土地の制約で入口土間の上に作られている。(西尾雅敏)

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