愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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財賀寺仁王門・本堂内厨子(ざいかじにおうもん・ほんどうないずし)

分類 国・重要文化財
種別 建造物
所在地 豊川市財賀町観音山3
所有者等 財賀寺
指定(登録)年 平成2年(1990)
時代 仁王門 文明年間(1469~87)頃、本堂内厨子 文明15年(1483)

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仁王門

仁王門

■指定理由

財賀寺は、真言宗に属する古刹であり、神亀元年(724)年に、聖武天皇の勅願により行基が創建したと伝えられる。
仁王門は、三間一戸で、屋根を寄棟造、こけら葺とし、通路の左右に平安後期作とされる金剛力士像(重要文化財)を安置する。
厨子は、本堂の内陣上に置かれ、本尊の千手観音を祀る。仁王門とともに、中世の建築技法を知り得る貴重な遺構となっている。

■詳細解説

厨子(三沢博昭氏提供)

厨子(三沢博昭氏提供)

寺は、陀羅尼山とも呼び、真言宗の古刹である。縁起では神亀元年(724)聖武天皇の勅願により行基が開き、弘法大師が中興したという。源頼朝が守護安達九郎盛長に建てさせた三河七御堂の一つといわれる。
仁王門には平安後期作という木造金剛力士像(国重文)が安置されている。この門の建立年代は、虹梁や斗きょうの細部意匠より室町時代中頃とみられ、財賀寺伽藍の整備が行われた文明年間(1469~87)頃と考えられる。仁王門は三間一戸で、初め楼門として計画されたが、二階を造らずに、二階の縁腰組の上に寄棟造・こけら葺の屋根をかけ、一重の八脚門として体裁を整えたものである。規模は桁行3間(9.104m)、梁間2間(5.25m)である。柱は丸柱で、組物は三手先、中備に間斗束を用いる。軒は一軒疎垂木である。この門は、軸部や斗きょうなどに当初部材が良く保存されており、和様を基調としながら、虹梁や肘木などの意匠に中世らしさを感じさせ、建ちが高く堂々とした門である。
厨子(ずし)は、本堂の内陣仏壇上に置かれ、内に本尊千手観音を安置する。建立年代は、旧壁板5枚に文明15年(1483)造営の墨書があり明らかである。方一間、宝形造、こけら葺の大型の厨子である。厨子は端正な禅宗様の秀作で、仁王門とともに中世の建築技法を知り得る貴重な遺構である。(沢田多喜二)

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