愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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豊橋ハリストス正教会聖使徒福音者馬太(マトフェイ)聖堂(とよはしはりすとすせいきょうかいせいしとふくいんしゃまとふぇいせいどう)

分類 国指定
種別 建造物
所在地 豊橋市八町通3-15
所有者等 豊橋ハリストス正教会
指定(登録)年 平成20年(2009)
時代 大正2年(1913)竣工

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外観

外観

■指定理由

この建物は、ロシア正教会の聖堂として建てられたものであり、木造平家建で、玄関の上部に鐘塔が設けられている。
装飾の少ない簡素な建築ではあるが、木造のハリストス正教会の聖堂として、完成度の高い建物となっている。

■詳細解説

この建物は、ロシア正教会の聖堂として建てられた教会建築である。建物は、木造平屋建てで玄関上部に八角形平面の鐘塔が立っている。正面入口は西を向いており、玄関を入ると手前から東に向かって順に、啓蒙所、聖所、至聖所(しせいじょ)が続いている。初代教会において啓蒙所は洗礼を受けていない人が儀式の時に待機する場所である。聖所は聖堂の中心で、儀式を行う場所である。至聖所は聖遺物を安置する場所であり、聖所と至聖所を区切る壁が聖障(せいしょう)=イコノスタスである。
外壁は下見板張りで白ペンキ塗り、内壁と天井は漆喰塗である。屋根は、現在は銅板葺だが、竣工時はブリキであった。聖所の天井は、建物の補強のために四隅に架けた梁を利用した八角形平面のドーム状になっている。
建物の設計は、当時、東京・ニコライ堂の副補祭を務めていた河村伊蔵である。彼は、松山聖堂(明治41年)、大阪聖堂(明治43年)、修善寺聖堂(明治45年)に続いてこの豊橋聖堂を設計した。最近の研究では、このような経緯の中で建設された豊橋聖堂は、木造のハリストス正教会の聖堂として完成度の高い建物であることが指摘されている。(西澤泰彦)
なお、平成20年に重要文化財に指定された。

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