愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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刈谷市郷土資料館(旧亀城小学校本館)(かりやしきょうどしりょうかん(きゅうきじょうしょうがっこうほんかん))

分類 国・登録文化財
種別 建造物
所在地 刈谷市城町1-25-1
所有者等 刈谷市
指定(登録)年 平成11年(1999)
時代 昭和3年(1928)

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玄関ポーチ

玄関ポーチ

■登録理由

地方都市における初期鉄筋コンクリート造建築の好例。設計は、元愛知県の技手で、刈谷に設計事務所を開いた大中肇。バットレス付きの玄関ポーチと、木造校舎を踏襲した両翼妻面のデザインに特徴がある。関係者の教育にかける思いが伝わってくる建築である。

登録の基準 造形の規範となっているもの

■詳細解説

この建物は、刈谷市の前身であった刈谷町が亀城(きじょう)尋常高等小学校校舎として建設した建物である。建物は2階建で、その構造は、柱と梁、外壁を鉄筋コンクリート造としながら、1階・2階の床と屋根を支える小屋組を木造とした混構造である。屋根は瓦葺である。
建物は、南側に教室、北側に廊下を配した「片廊下式」の平面で、手前に大きく突き出した建物両端部分には特別教室が置かれた。外観は、正面玄関を中心とした左右対称の外観で、両端を手前に張り出して、大きな妻を見せているが、中央の玄関よりも両端部分を大きく突き出す外観は、西洋建築のバロック様式の流れを汲む外観である。
設計は、当時、刈谷町に建築事務所を構えていた大中肇(おおなかはじめ)である。大中は、明治41年(1908)から愛知県営繕に所属し、その後、刈谷町に出向し、そのまま、刈谷で建築事務所を開設し、西三河地方から知多半島にかけて学校建築や医院、住宅などを設計した建築家であった。この建物は、地方都市に鉄筋コンクリート造が普及していく過程を示す存在であり、かつ、大中肇の代表作品でもある。(西澤泰彦)

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