愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

トップページへ戻る

実相寺庫裡(じっそうじくり)

分類 国・登録文化財
種別 建造物
所在地 西尾市上町下屋敷15
所有者等 実相寺
指定(登録)年 平成15年(2003)
時代 江戸時代中期

※ 別ウインドウで開きます

外観

外観

■登録理由

方丈東方に玄関部を介して接続する。桁行14.7m、梁間15.4m、入母屋造妻入、桟瓦葺で、南東隅に部屋を張り出す。前面土間とその奥の床上部は間仕切がなく、大梁を縦横に架け豪壮な大空間を造る。簡素だが禅宗伽藍構成上欠かせない建物。

登録の基準 国土の歴史的景観に寄与しているもの

■詳細解説

寺伝によると文永8年(1271)西条城主吉良長氏の遺志により、その子満氏が創建し、室町時代には足利尊氏により三河安国寺に指定され、実相安国禅寺と称して繁栄したという。現存する庫裡は、元禄年間(1688~1704)の建立と伝えられている。
桁行6間、梁間7間、屋根は入母屋造、妻入で、現在桟瓦葺である。方丈の東側にあって南面して建つ。復原すると南妻側の入口を入ると土間、その北に板間、さらにその北側に西から12畳半・12畳半・10畳の三室が並ぶ間取りで、土間の南側東端に6畳の小部屋が付く。土間と板間の境には太い大黒柱を立て、その柱筋で板間を建具によって東西に二分する。この板間と土間には天井を張らず、豪壮で力強い梁組を見せている。
江戸時代中期の臨済宗寺院の庫裡としては大型で、多少の改造はあるが、原形がよく分かり、隣接する方丈(登録文化財・慶長8年:1603)とともに貴重な遺構である。なお、当寺には県指定文化財の釈迦堂(天正4年:1576)も残る。(岩田敏也)

前へ戻る