愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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明治村第四高等学校武術道場無声堂主屋・弓道場(めいじむらだいしこうとうがっこうぶじゅつどうじょうむせいどうしゅおく・きゅうどうじょう)

分類 国・登録文化財
種別 建造物
所在地 犬山市内山1(明治村)
所有者等 財団法人 明治村
指定(登録)年 平成16年(2004)
時代 大正6年(1917)

※ 別ウインドウで開きます

左奥から、弓道場、柔剣道場(主屋)

左奥から、弓道場、柔剣道場(主屋)

■登録理由

主屋

木造平屋建、切妻造、桟瓦葺。正面中央に切妻造玄関がつく。内部は剣道場と柔道場に二分し、両妻の落ち棟に師範台と更衣室、背後に浴室を設ける。外壁は隅柱付の洋風下見板張、小壁は漆喰塗真壁造、欄間付引違窓を開く。洋風小屋組で無柱の空間を実現した。

登録の基準 造形の規範となっているもの
弓道場

木造平屋建、切妻造、桟瓦葺で、的場側に庇がつく。主屋とは出入口の土間を介して接続する。外壁は隅柱付の洋風下見板張で、妻壁上部を漆喰塗真壁造とし、欄間付の引違窓と横長の引違窓を開く。洋風小屋組を使用し、的場に向かった間口一杯5間を無柱とする。

登録の基準 造形の規範となっているもの

■詳細解説

柔剣道場内部

柔剣道場内部

柔道場、剣道場を一体にまとめた木造平屋建で、全長36.4m、棟高9.4mの建物である。大棟の下に柔剣道場、両妻の落ち棟下にそれぞれの師範台と更衣室、背面に浴室が突き出している。柔剣道場はそれぞれ7間四方の広さを持ち、正面中央に張り出した玄関から右手に柔道場、左手に剣道場が、一室の大空間として作られ、それぞれの端に一段高く師範台が構えられている。道場内の天井高は4.7m、正面と背面の壁に高窓が設けられ、明るい。剣道場の床下には溝が掘り廻らされ、床板との間で反響し、一方、柔道場床の大引はスプリングで受けられていて、柔道畳の床が弾む仕掛けとなっている。
大空間を実現した小屋組は梁間7間の洋風小屋組みであるが、柱が長尺であることも考慮されて梁の両端に方杖(ほうづえ)が付けられ、天井面から下へ出ている。屋根は急勾配の桟瓦葺き、外壁は洋風下見板張である。道場内衛生換気のため、板壁の下部水切上に室内換気用の窓が開けられ、板戸が立てられている。
柔剣道場の左に弓道場が連接している。主屋より一回り小さい梁間5間の洋小屋で、妻面の柱を全て取り払い、全面開放して的場(まとば)に面する。(西尾雅敏)

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