愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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九重味淋大蔵(ここのえみりんおおぐら)

分類 国・登録文化財
種別 建造物
所在地 碧南市浜寺町2-11
所有者等 九重味淋(株)
指定(登録)年 平成17年(2005)
時代 宝永3年(1706)/天明7年(1787)

※ 別ウインドウで開きます

九重味淋大蔵

九重味淋大蔵

■登録理由

味淋の基となる酒造のための蔵。土蔵造、2階建、切妻造、桟瓦葺で、東西棟の主体部の南面西端に鈎の手に突出部を設ける。内部は東端部を仕切る以外は1、2階とも広い空間で、外壁は黒塗の押縁下見板で囲う。北面を接道する大型の蔵で味淋工場の象徴的建物。

登録の基準 国土の歴史的景観に寄与しているもの

■詳細解説

九重味淋大蔵

九重味淋大蔵

九重味淋(ここのえみりん)の創業は、石川八郎右衛門信敦が味醂(みりん)製造を手掛けた安永元年(1772年)とされ、以来、235年以上、味醂の製造を続けている。もち米を蒸して、米こうじをつくり、さらに、もろみにして熟成させて絞り、絞った本味醂をさらに半年から1年間貯蔵熟成させて、ようやく味醂ができあがる。
大蔵は貯蔵熟成に用いるための蔵で、天明7年(1787)に名古屋市緑区鳴海の酒蔵を現在地に移築したものとされる。味醂製造では、室温を18度~20度程度に保つ温度管理が重要で、このため、壁の厚い土蔵造の大蔵が適する。
平面は桁行約26.5m、梁間12.45mで、西南部に桁行8.8m、梁間8.5mほどの張出しをつける。周囲は半間毎に4寸程度の角柱を並べ立て、中の柱は、8本のうち7本が9~9.7寸の通柱となっている。棟高は約8.3mで、内部は2層になっている。桟瓦葺、切妻造、黒色下見板張とし、窓まわりを白漆喰としている。移築の記録のある建物で、歴史的な価値が高い建物である。(瀬口哲夫)

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