愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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春江院本堂(しゅんこういんほんどう)

分類 国・登録文化財
種別 建造物
所在地 名古屋市緑区大高町字西向山5
所有者等 春江院
指定(登録)年 平成17年(2005)
時代 文政13年(1830)

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外観

外観

■登録理由

北を正面とする入母屋造、正面向拝付、本瓦葺の本堂。正面に広縁を設けた6間取平面で、北と東に切目縁を廻す。軸部は来迎柱を除いて角柱で、長押・貫で結ぶ。妻飾の虹梁・蟇股・懸魚などに江戸後期らしい装飾を施すが、簡明で端正な方丈形式のつくりになる。

登録の基準 造形の規範となっているもの

■詳細解説

内部

内部

当山は、大高山と号し、曹洞宗に属し、多宝如来を本尊とする。創立は、弘治2年(1556)大高城主水野大膳が父和泉守の菩提を祀るため、横須賀長源寺の4世峰庵玄祝(天正15年・1587寂)を開山として開いたものである。本堂は、棟札によれば文政13年(1830)18世越山叟代に竹中和泉正敏により建立されたものである。本堂は、桁行実長9間、梁間実長7間半、入母屋造、本瓦葺、1間向拝付とする。江戸後期の典型的な曹洞宗本堂である。間取りは、前面に幅1間半の広縁を通し、その奥に前後2列横3列の6室を構え、内陣後方には位牌堂を設ける。柱は面取角柱とし、周囲の柱間には舞良戸と障子を入れるが、内部の室境では後列中央の内陣両脇を除いて無目の敷鴨居、内法長押を通し、柱間を開放している。前列中央の大間の正面中央間に虹梁、内陣前面でも丸柱3間に中央を高く虹梁を渡している。内陣中央後方では来迎柱(らいごうばしら)を立て、両脇間も加えた柱間3間に虹梁・台輪を通して出組斗きょうをのせ、小組格天井を張り、前に須弥壇(しゅみだん)を出している。この他の諸室では、下奥の間に間口2間半の大床を設ける他は飾り付けのための室礼(しつらい)を設けていない。この本堂は、江戸後期ながら彫刻による装飾を控え、全体に木柄が太く、質実な建物である。(杉野 丞)

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