愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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覚王寺(かくおうじ)本堂・庫裏・大日堂・鐘楼・山門

分類 国・登録文化財
種別 建造物
所在地 丹羽郡扶桑町高雄南屋敷135
所有者等 覚王寺
指定(登録)年 平成17年(2005)
時代 本堂:文化11年(1814)
庫裏:天保11年(1840)
大日堂:寛政6年(1794)
鐘楼:昭和9年(1934)
山門:明治35年(1902)

※ 別ウインドウで開きます

本堂

本堂

■登録理由

本堂

ほぼ南面して建つ入母屋造、桟瓦葺、方丈形式の本堂。正面に広縁を設けた6間取平面で、室中と上間・下間は境を竹の節欄間として格天井を連続させ、上奥間の2室構成やつし2階は独特である。装飾は控えているが、たちの高い外観は江戸後期の造形とみられる。

登録の基準 造形の規範となっているもの
庫裏

南北棟で煙出付の切妻造、妻入、桟瓦葺で、本堂とは西面の廊下で繋がる。平面は南側を土間とし、床上部は棟通りで東西に分かれ、北西部に15畳大で床・棚付の座敷を設ける。桁行24mに及ぶ雄大な規模で、禅宗寺院庫裏らしく、南妻面は海老虹梁などで飾る。

登録の基準 造形の規範となっているもの
大日堂

本堂の南西にあり、東を正面とする。8畳大の1室の背面に仏壇を張り出した平面で、1間向拝を設け、正面と両側面に切目縁をつける。屋根は宝形造、桟瓦葺で、仏壇廻りでは丸柱で組物を用いる。簡素なつくりの小堂であるが、近世の境内構成を伝える上で貴重。

登録の基準 国土の歴史的景観に寄与しているもの
鐘楼

本堂南方にある。切石積基壇上に建ち、袴腰を簓子(ささらこ)下見板張、擬宝珠高欄付の縁は出組詰組で受け、中備(なかぞなえ)に蟇股(かえるまた)を入れる。組物は出組詰組、蟇股・軒支輪を設ける。二軒繁垂木、入母屋造、桟瓦葺で、板天井には天女を描く。手の込んだつくりの方1間の袴腰付鐘楼。

登録の基準 造形の規範となっているもの
山門

1間1戸薬医門で、左右に潜門(くぐりもん)と塀を附属し、段違いの屋根を連続する。軒は二軒繁垂木、切妻造、桟瓦葺の屋根で、組物は三斗(みつど)、妻飾は虹梁・大瓶束とする。虹梁等の絵様は彫りが深いが華美ではなく、総欅になる丁寧なつくりで、正面入口に相応しい品格を持つ。

登録の基準 国土の歴史的景観に寄与しているもの

■詳細解説

庫裏

庫裏

大日堂

大日堂

鐘楼

鐘楼

山門

山門

本堂(ほんどう)

本堂は、ほぼ南面して建つ入母屋造、桟瓦葺、方丈形式の本堂。棟札によれば文化11年(1814)の建築とある。正面に広縁を設けた6間取平面で、室中と上間・下間は境を竹の節欄間として格天井(ごうてんじょう)を連続させ、上奥間の2室構成やツシ2階は独特である。装飾は控えているが、たちの高い外観は江戸後期の造形とみられる。

庫裏(くり)

庫裏は、南北棟で煙出付きの切妻造、妻入、桟瓦葺で、本堂とは西面の廊下でつながっている。平面は南側を土間とし、床上部は棟通りで東西に分かれ、北西部に15畳大で床・棚付の座敷を設ける。桁行24mに及ぶ雄大な規模で、禅宗寺院庫裏らしく、南妻面は海老虹梁(えびこうりょう)などで飾っている。

大日堂(だいにちどう)

大日堂は、本堂の南西にあり、東を正面とする。8畳大の1室の背面に仏壇を張り出した平面で、1間向拝を設け、正面と両側面に木口が見えるように縁板を張る切目縁をつける。屋根は宝形造、桟瓦葺で、仏壇廻りでは丸柱で組物を用いる。簡素なつくりの小堂であるが、近世の境内構成を伝える上で貴重。 建築年代は仏壇建具の裏面にある墨書銘による。

鐘楼(しょうろう)

鐘楼は、本堂南方にある。切石積基壇上に建ち、袴腰を簓子下見板張、擬宝珠高欄付の縁は出組詰組で受け、中備に蟇股を入れる。組物は出組詰組、蟇股・軒支輪を設ける。二軒繁垂木、入母屋造、桟瓦葺で、板天井には天女を描く。手の込んだつくりの方1間の袴腰付鐘楼。尾張の名工と言われた大竹利左衛門の施工である。

山門(さんもん)

山門は、1間1戸薬医門で、左右に潜戸と塀を付属し、段違いの屋根を連続する。軒は二軒繁垂木、切妻造、桟瓦葺の屋根で、組物は三斗、 妻飾は虹梁・大瓶束とする。虹梁等の絵様は彫りが深いが華美ではなく、総欅になる丁寧な造りで、正面入口に相応しい品格を持つ。『「文化庁登録説明資料」参照』

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