愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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旧大野銀行(大野宿鳳来館)本館(きゅうおおのぎんこう(おおのしゅくほうらいかん)ほんかん)

分類 国登録
種別 建造物
所在地 新城市大野字上野17-2
所有者等 株式会社スエヒロ産業
指定(登録)年 平成21年(2009年)
時代 大正14年

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全景

全景

■登録理由

JR三河大野駅の駅前通りに面する角地に建つ。東西17m南北9.7mの鉄筋コンクリート造2階建で、交差点に面する出入口の東南隅を曲線状に造る。外装は石積風とし、1,2階を貫く柱型やメダイオン付の玄関ポーチが特徴的な地域のランドマーク。

登録の基準 国土の歴史的景観に寄与しているもの

■詳細解説

1階内部

1階内部

旧大野銀行(大野宿鳳来館)本館、土蔵の所在する新城市大野は、秋葉山と鳳来寺山を結ぶ街道と、豊橋から飯田へ至る、後に別所街道とよばれる街道とが交差する交通の要所である。特に、製材業や養蚕業を中心に栄え、地元実業家らの出資により、明治29年(1896)、東三河最初の民間銀行を設立させた。これが大野銀行であり、本店に続いて、新城、豊橋、田原、豊川、牛久保、国府に支店を広げ、大正時代には赤羽根銀行を買収して、東三河全域を営業圏内とした。
大野銀行は、元郵便局があった場所に洋風木造2階建を建て本店としていたが、大正14年(1925)鉄筋コンクリート造で建て替えた。棟札から設計・施工は志水正太郎(志水建築業務店)であり、国の登録文化財である岡崎信用金庫資料館(大正6年(1917))、名古屋陶磁器会館(昭和7年(1932))など多くの近代建築を手がけている。
本館は、鉄筋コンクリート造2階建で、建物東南には紋章を付けた玄関ポーチを設け、隅を曲線状に造っている。外装は、石積風の人造石洗い出し仕上げとしている。内部は、木製梁が2階床を支え、木造小屋組が寄棟屋根を支えている。1階内部は、カウンターによって客溜と執務室と区画し、古典様式の円柱が空間に緊張感を与えている。また、2階には、壁の漆喰と天井には見事な仕上げが施されている。

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