愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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陶製狛犬(とうせいこまいぬ)

分類 国・重要文化財
種別 工芸
所在地 瀬戸市深川町
所有者等 深川神社
指定(登録)年 大正元年(1912)
時代 室町
陶製狛犬

陶製狛犬

高さ51.5㎝ 胴径24.0㎝~39.0㎝
伝世により表面が黒く汚れ、本来の美しさを失っているが、透明性の強い灰釉が全体にかかる大型の瀬戸窯産狛犬(吽)である。
造形手法は、紐作り成形に頭部や両肢を付した簡潔なものだが、表面を丁寧に仕上げ、2段のたてがみや、衿毛、胸毛を櫛目条線で表現しており、木彫等にみられる鋭さとは異なった力強さをもっている。
長く陶祖藤四郎の作という伝承をもつ作品だが、編年研究の進んだ現在では、南北朝末期の作とみる説が有力である。江戸時代初期の神社火災で前肢が損傷したといわれ、台座陶板前部や後肢先端、左前肢が欠損する。また、右前肢も膝の部分で折損、接合されている。
淡茶色でガラスのように透明な釉薬が全体にかかっている。左前足も後補。右前足は膝の部分で折れ柄で継いであり、左前足も後補。
頂上の肉角も破損している。手法は簡潔であるが緊張感があり、作者の技法の確かさが汲みとれる。木彫などに見られる鋭さとは異なった力強さを持っている。時代は鎌倉、瀬戸の陶祖藤四郎の作となっている。いわゆる椿窯手である。

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