愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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西浦の条痕文土器(にしうらのじょうこんもんどき)

分類 県指定
種別 考古資料
所在地 名古屋市瑞穂区(名古屋市博物館)
所有者等 名古屋市
指定(登録)年 昭和42年(1967年)
時代 弥生
西浦条痕文土器

西浦条痕文土器

愛知県には弥生土器を特徴づけるものとして遠賀川式土器のほかに縄文土器の伝統を引き継ぐ土着の条痕文土器があるが、この全形を示す資料は極めて少ない。本例は、その中で数少ない全形の復元された資料である。
この西浦遺跡は、標高25mの犬山扇状地に位置する大口町余野にて昭和25年に発見された縄文時代~弥生時代の遺跡であるが、昭和32年12月に本遺跡の一角の畑地においてこの土器が発見された。高さ41.8cm、口径21cm、底径7.2cmを測る壺形土器で、口縁外側にやや厚めの粘土紐を巻き、巾1cm前後の切りこみを2cm前後の間隔で入れ、残った突部の上下を指でつまみ突帯状に巡らしている。胴部外表には、藁束のようなもので左やや上方から右下方に向けて荒い条痕文様を底部近くまで全面に施している。
昭和40年に本遺跡の発掘調査が行われ、この地方の縄文晩期末の条痕文や突帯文の土器に混じって一点の遠賀川式土器の壺が発見された。これは縄文文化と新来の弥生文化との接触を物語っているものであった。
なお、現在ではこの種の土器を樫王式土器と呼んでいる。

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