愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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洞(伝)の銅鐸(ほら(でん)のどうたく)

分類 県指定
種別 考古資料
所在地 岡崎市本宿町(岡崎市美術博物館)
所有者等 法蔵寺
指定(登録)年 昭和49年(1974年)
時代 弥生

この銅鐸は、鈕を突線で囲む突線鈕式で、鐸身が表裏とも突線軸で六区画にされ縦横とも斜格子で縁どるいわゆる袈裟襷文を配する、三遠式銅鐸に属するものである。高さ87.6cm、鈕高23.8cmの大きさで、県内出土の大形銅鐸のうちでも最も均整のとれたものである。
本銅鐸はもと、年号に違いがあるが、寛政8年(1796)頃、岡崎市の市街地に近い洞村(岡崎市洞町)の山中で発見されたと諸種の文献に記されたものと同一とされ、当時、松平氏の崇敬厚い本宿にある浄土宗西山深草派の法蔵寺へ寄進されたものと伝わってきた。このため「洞(伝)の銅鐸」と名付けられ、昭和49年(1974)県指定文化財に指定されてきたのであるが、古文献に残された洞出土の銅鐸図面を検討したところ、細部の寸法が本銅鐸と一致せず、最近では、法蔵寺銅鐸と呼称し、洞の銅鐸は別のもので現在は行方不明という解釈がとられるようになった。
しかしこの銅鐸も江戸後期に寄進されたもののようで、岡崎市域周辺の出土と考えられ、東海地方に分布する三遠式銅鐸の中でも細身の特徴ある銅鐸であり、西三河地方を代表する優品である。

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