愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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鳥鈕蓋付台付壺(とりちゅうふたつきだいつきつぼ)

分類 県指定
種別 考古資料
所在地 豊川市一宮町(豊川市民俗資料館)
所有者等 豊川市
指定(登録)年 平成5年(1993年)
時代 古墳
鳥鈕蓋付台付壺

鳥鈕蓋付台付壺

この壺は、昭和27~28年にかけて発掘調査された旧宝飯郡一宮町の炭焼平古墳群中の、炭焼平14号墳から出土した須恵器で、台付短頸壺に鈕を鳥の形とした蓋が付いたものである。大きさは総高33.0cmで、台付短頸壺の高さ22.2cm、蓋の高さ11.6cmを測る。鳥は、頭と尾羽を高く上げ胴に細い線刻で羽毛を表現した水鳥風だが、頭に細かい刻みを入れている。台付壺は二重沈線を境に上下二段に四方透かしを入れた台脚に、直立の口頸部をもち胴部に木箆を押付けた斜行沈線を巡らした短頸壺を乗せたもので、硬質な胎土をシャープにロクロ仕上げしている。7世紀前半から中頃のもので、蓋と身上部には濃緑色の自然釉がよくかかった作品である。
この種の台付壺に鳥鈕蓋をのせた装飾付須恵器は、6世紀から7世紀にかけて東海地方各県下の後期古墳や古窯跡から十数例出土していて、東海地方特有の須恵器であるが、本例は中でも最も端正でおおらかに表現されているもので、造形的にもすぐれた優品である。
出土した古墳は滅失したが、小前方後円墳の4号墳、未発掘の15号、17~19号墳は「炭焼古墳群」として昭和29年、県指定史跡に指定され、保存されている。

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