愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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銅経筒(瓦壺入)(どうきょうづつ(かわらつぼいり))

分類 国・重要文化財
種別 考古資料
所在地 豊橋市雲谷町
所有者等 普門寺
指定(登録)年 大正12年(1923年)
時代 平安
銅経筒(瓦壺入)

銅経筒(瓦壺入)

豊橋市雲谷の真言宗古刹・船形山普門寺の裏山にある元堂跡から明治年間に発見された、写経埋納用の鋳銅製経筒で、総高23.2㎝、蓋の口径12.7㎝、厚さ0.3㎝の大きさの被せ蓋造り製。本経筒には、表面に陽鋳の銘文があり、製作年と埋納された経緯のわかる資料である。
「久寿三年歳次丙子建辰月廿九日、願主僧勝意、為現在慈母息災延命、旡病平安、現世安穏、後生善処、法界衆生平等利益也、鋳物師散位伴成恒」の銘文が筒身外面に鋳出されていて、普門寺第13世住職・勝意が、慈母の無病息災を祈念して、久寿3年(1156)に埋納したものであることを示す。製作年代、願主、目的、制作者まで明らかにする点で貴重であり、平安時代末期における末法の世からの経典保護と極楽浄土を願う浄土思想の普及を示す好資料といえる。
付けたりの銅鏡は、面径10.6㎝、縁高0.9㎝で、外区に雲文、内区に唐草文と互い違いに飛ぶ双鸞文が配された平安時代後期の柔和な図文の和鏡で、「鴛鴦花唐草文鏡」とも呼ばれている。ともに渥美窯産の経筒外容器(瓦壺)に納められていたという。

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