(タイトルロゴ)デンマークカクタス

 知多地域特産               【平成19年10月31日掲載】

               知多地域 

産地

 デンマークカクタスは、知多半島では昭和48年に初めて南知多町内海地区のミカン農家に導入されました。その後、栽培に取り組む農家が増え、現在では44戸が全国生産量の三分の一にあたる70万鉢余りを生産しています。
 白、ピンク、赤、黄などの花色があり、約70品種が栽培されています。この70品種の中には、生産者が品種改良した「知多ホワイト」や「セントレア・モモコ」などのオリジナル品種も多く含まれています。
 出荷の時期は9月上旬から12月中旬で、ほぼ全国の花き市場に出荷されています。鉢サイズは、9cmの小鉢から30cmの大鉢まで生産されています。花芽は短日低夜温で分化するため、促成栽培(9月上旬〜10月中旬に出荷)にはクーラーやシェード等の栽培技術が使われています。

写真1 デンマークカクタスの栽培の様子(左上:芽摘み作業、右上:きれいに芽摘みされた状態、左下:出荷直前、右下:できあがった出荷物)
写真1 デンマークカクタスの栽培の様子(左上:芽摘み作業、右上:きれいに芽摘みされた状態、左下:出荷直前、右下:できあがった出荷物)

写真2 生産者自ら育成した品種「セントレアモモコ」
写真2 生産者自ら育成した品種「セントレアモモコ」

特徴

 デンマークカクタスの鉢用土は、南知多で産出する風化した頁(けつ)岩を使っています。頁岩は水はけが良く、余分な水分を含まないため、デンマークカクタスの生育に適しています。高品質なデンマークカクタスの鉢には、角張った粒状の頁岩を見つけることができるでしょう。

写真3 鉢用土に使用する風化した頁岩(右下)とデンマークカクタス
写真3 鉢用土に使用する風化した頁岩(左下)とデンマークカクタス

ちょっと一言

  デンマークカクタスは、ブラジル原産のサボテン科の植物で、和名はシャコバサボテン(葉がシャコに似ていることから)といいます。英語では、開花時期にちなみクリスマスカクタスとも呼ばれます。

見事に咲きそろったデンマークカクタス
写真4 見事に咲きそろったデンマークカクタス



執筆:知多農林水産事務所 農業改良普及課


  愛知県のトップページへ戻る     ネット農業あいちのトップページへ戻る
   

  農林水産部農業経営課普及・営農グループ
   メール nogyo-keiei@pref.aichi.lg.jp

Copyright © 2007, Aichi Prefecture. All right reserved.