早出しタマネギ

 知多地域特産              【平成21年1月30日掲載】

                

産地

 知多地域でのタマネギ栽培は、明治25年(1892年)頃に北海道から種子が導入されたのが始まりとされます。昭和30年代末期から黒ポリマルチ栽培が普及し、大産地に成長しました。現在は、東海市、大府市、知多市、南知多町を中心に約153haで栽培されています。
 栽培条件に応じて、極早生から晩生まで様々な品種が栽培されており、1月から7月までの長期間、タマネギを出荷しています。
 直径3.5p前後のミニタマネギであるペコロスも有名です。

写真1 透明マルチを用いた早出しタマネギの栽培
写真1 透明マルチを用いた早出しタマネギの栽培

特徴

 この地域の一般的なタマネギは4〜6月頃に収穫されますが、冬季でも夜間の冷え込みが緩やかな東海市や知多市の沿岸部の畑では、地域で育成された極早生品種を、地温を高める透明マルチを利用して栽培し、1月上旬から早出しタマネギとして出荷しています。1月から2月頃までは葉付きで3sダンボール詰め、3月から4月上旬頃までは玉だけを10sダンボール詰めとし、「たま坊」というブランド名で販売しています。
 早出しタマネギは辛みが少なく食味が良いことが特徴で、生食用として高い評価を受けています。

写真2 葉付き出荷される早出しタマネギ「たま坊」
写真2 葉付き出荷される早出しタマネギ「たま坊」

ちょっと一言

 極早生品種のうち、愛知白早生(篠原系白)、養父早生(知多早生)は、地域で選抜されて主に自家採種で受け継がれてきた品種で、いずれも「あいちの伝統野菜」です。(別ウインドウで表示されます)

写真3 伝統ある極早生品種「愛知白早生」
写真3 伝統ある極早生品種「愛知白早生」

執筆:知多農林水産事務所 農業改良普及課


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