設楽町津具地区を中心に戦前から栽培されてきた在来のナスです。時折、「天狗の鼻状の奇形果」が発生することから、地元に伝わる天狗伝説にちなんで「天狗なす」と名付けられました。現在はあいちの伝統野菜に選定され、設楽町及び豊根村で約37a生産されています。
7月中旬から10月中旬にかけて、名古屋市内の市場へ出荷されるほか、地元の道の駅や直売所などでも販売されています。
写真1-1 栽培風景
写真1-2 天狗の鼻状の突起が面白い天狗なす
果実の形状は長卵系で、紫〜淡紫色をしています。最大の特徴は果実の大きさで、1本で400〜700gになり、普通のナスの4〜5本分もあります。
果肉がやわらかく、水分を多く含んでおり、加熱するととろける食感です。炒め物、漬物など様々な調理法がある中で、この食感を活かした焼きなす(皮付きのまま丸ごと焼いた後、皮を剥いてショウガ醤油で食べる)が一押しです。
農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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