ワケギ


 品種の選択と植え付け時期をかえることによって、8月から翌年4月まで収穫することができます。
 ここでは、代表的な春どり(2月から4月)について紹介します。

写真1 ワケギ
写真1 ワケギ

●ここがポイント

 種がとれないので、繁殖には結球した小球を用います。
 草丈が20cm程度に伸びたころ、株元3〜4cmを残して収穫すると、また新葉が伸びてくるので、3〜4回収穫することができます。


●準備しておくこと

写真2 ワケギの栽培ほ場
写真2 ワケギの栽培畑

 植え付け2週間前に堆肥を施し、よく耕しておきます。
 種用の球根を用意します。


●植えどき

 8月下旬〜9月上旬


●品種

 白小玉(早生)
 紫大玉(晩生)


●つくりやすさ

 易


1 球根の準備

 5月中〜下旬に掘り上げて、風通しの良い所で保存した種球を用います。
 初めて栽培する場合は、市販の種球を用います。


2 畑の準備

 基肥は、10m2当たり堆肥20kg、化成肥料2kg施用します。

第1図 畑の準備
第1図 畑の準備

3 植え付け

 休眠が覚め、8月下旬から9月上旬の新芽が伸び始めたころに、2〜3球ずつに分けて植え付けます。
 球根は、指先でつまんで土中へ差し込みます(第3図)
 植え付けは、球根の葉先が少し地上に出るくらいとします(第5図)

第2図 少し芽が伸び始めたころの球根
第2図 少し芽が伸び始めたころの球根
第3図 球根を指先でつまんで土中へ差し込む
第3図 球根を指先でつまんで土中へ差し込む
第4図 植え付け

第4図 植え付け
第5図 植え付けは、葉先が少し地上に出るくらいが良い
第5図 植え付けは、葉先が少し地上に出るくらいが良い

4 追肥

 草丈が15cm程度伸びたころ、化成肥料を10m2当たり0.5kg、ベットの両側に施用し、土と混ぜて株元へ土寄せします。

第6図 追肥
第6図 追肥

5 病害虫防除

 スリップス類やさび病が発生し始めたら、登録のある農薬を選んで防除します。


6 収穫

 草丈が20cm程度伸びたころに収穫します。
 後作の計画がある場合は、株を引き抜きます(第7図)
 連続して収穫したい場合は、3〜4cm残して収穫します(第8図)。施肥・かん水を行うと、再び収穫できるようになります(第9、10図)

第7図 後作の計画がある場合は、株を引き抜く
第7図 後作の計画がある場合は、株を引き抜く
第8図 連続して収穫したい場合は、3〜4cm残す
第8図 連続して収穫したい場合は、3〜4cm残す
第9図 連続して収穫したい場合、収穫後に施肥・かん水を行う
第9図 連続して収穫したい場合、収穫後に施肥・かん水を行う
第10図 再び収穫できる
第10図 再び収穫できる

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  農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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