宮重だいこん


 宮重(みやしげ)だいこんは、現在のだいこんの祖先です。食味は良いですが、生産性の高い品種への交代や市場性の変化から、生産量が少なくなりました。

写真1 宮重だいこん
写真1 宮重だいこん

1 特徴

 西春日井郡春日町が原産で、現在の青首大根品種の祖先です。現在の品種に比べて、ややずんぐりしています。食味は甘く、煮物にしても煮くずれしません。

写真2 宮重だいこんの栽培風景
写真2 宮重だいこんの栽培風景
第1図 宮重だいこんの作型
第1図 宮重だいこんの作型


2 畑の準備・種まき

 砂質土壌で水はけのよい畑を選び、苦土石灰と化成肥料(成分が8−8−8であれば、10m2当たり1kg程度)を施用します。畝立てや種まきは、第2図を参考にしてください。
 8月20日ごろから種まきできますが、病害虫の発生が多く、品質が落ちやすいので、一般的には9月10〜25日に行います。早い時期に種まきする場合は、害虫の侵入を抑えるよう工夫します。
 土壌に、十分な水分がある状態で種まきします。覆土は5mm程度とします。

第2図 畝立て、種まき、追肥
第2図 畝立て、種まき、追肥

3 栽培管理

 1回目の間引きは、本葉が1〜2枚のころに実施して3本程度とします。2回目は、本葉5〜6枚ごろ、だいこんが親指程度の太さの時に実施し、1本にします。このとき、土寄せと同時に追肥します(第2図)。葉色が薄くなるといった肥料切れの症状が見られるときには、適宜追肥します。
 種まき後65〜75日程度で収穫できます。厳寒期は長く収穫することができますが、早い作型は収穫適期が短いので、注意してください。


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  農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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