治郎丸ほうれんそう

                                     【平成18年9月20日掲載】

 治郎丸(じろうまる)ほうれんそうは、稲沢市治郎丸が原産地とされています。忘れかけていた味を楽しむことができます。

写真1 治郎丸ほうれんそう
写真1 治郎丸ほうれんそう

治郎丸ほうれんそうの特徴

 葉の切れ込みが多く、根部の桃色が鮮やかです。また気温の低い時期には糖度が高く、ホウレンソウ特有の香りが高い品種です。
 固定種で、現在栽培されている多くのF1品種に比べると葉がやや細長で、葉色が淡く、厚さも薄いことから、ボリュームのある荷姿にするには、やや大株で収穫した方が良いです。
 なお、抽台は早い品種です。

写真2 治郎丸ほうれんそうの栽培風景
写真2 治郎丸ほうれんそうの栽培風景

作付前の準備

 ホウレンソウは、好石灰性植物であるため、種まきの2週間前に10m2当たり1〜2kgの石灰資材を施用します。また、1週間前には、基肥として、化成肥料を10m2当たり1.5kg施用します。

第1図 治郎丸ほうれんそうの作型
第1図 治郎丸ほうれんそうの作型

種まき

 幅60cmの畝に2条のすじ播きとし(第2図)、種まき後は1cm程度覆土します。種まき時期は10〜11月とし、11〜2月まで収穫します。

第2図 種まき
第2図 種まき

追肥

 10月に種をまいた場合の追肥は、本葉4〜5枚のときに、化成肥料を10m2当たり0.5kg施用します。
 11月に種をまいた場合は、本葉2〜3枚のときと4〜5枚のときに、それぞれ化成肥料を10m2当たり0.5kg施用します。

間引き

 べと病が発生しやすいため、本葉4枚までに込み合っているところを間引きし、最終の株間を4cm程度にします。

トンネル被覆

 低温期に当たるため、トンネル被覆は生育促進や品質向上に効果的です。しかし、べと病が発生しやすくなるため、気温に応じた小まめな換気が重要です。


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