ハクサイ

                               【平成20年7月18日掲載】

 冬の鍋物には欠かせない野菜で、早くとれるものから遅くとれるものまで、いろいろな品種があります。品種とタネまきの時期を工夫して、長い間収穫を楽しめます。秋の害虫防除と、11月頃の乾燥防止が栽培のポイントです。


          写真1 ハクサイ
写真1 ハクサイ


第1表
 ハクサイの栽培体系
第1表 ハクサイの栽培体系

●ここがポイント

 10月中旬から1月中旬まで計画的に出荷できるよう、早生と中晩生品種を組み合わせます。害虫は初期防除を徹底し、結球開始時には乾燥しないように注意します。

●準備しておくこと

 完熟堆肥と苦土石灰は、2週間前から土とよく混ぜておきます。

●まきどき

 8月下旬〜9月上旬

●品種

 ・CR黄望70
 ・ミニハクサイ
 ・CR黄さらぎ
 ・野崎2号(あいちの伝統野菜)

●栽培管理

(1)畑の準備

 うね幅70cm、高さ10cmのうねとします(第1図)。10m2当たりの基肥は以下のとおりです。
 ・堆肥 20kg
 ・苦土石灰  1kg
 ・ヨーリン  1kg
 ・化成肥料  1.2kg

第1図 うねの作り方とタネまきの方法
    第1図 うねの作り方とタネまきの方法

(2)タネまき・間引き

 株間30〜40cmで5〜6粒の点まきとします(第1図)。タネが重ならないようにまき、5mm程度覆土します。間引きは、本葉が3〜4枚の頃に1回目を行って3株にし、本葉が5〜6枚になった頃2回目を行って1株にします。

(3)追肥

 間引きを完了してから2週間後くらいと、結球し始めた頃に追肥を行います。うねの肩、株と株の間に化成肥料を10m2当たり1kg施します。

(4)土寄せ

 間引き、追肥とあわせて、株がふらつかないよう株元へ土寄せを行います(第2図)

第2図 追肥と土寄せ
    第2図 追肥と土寄せ

(5)防寒対策

 12月に入ったら、霜被害を受けないように、すぐに収穫しない株の結束を行います(第3図)

第3図 結束の方法
    第3図 結束の方法

写真2 結束されたハクサイ
   写真2 結束されたハクサイ

(6)病害虫防除

 軟腐病、苗の小さい頃のヨトウムシ、コナガに注意し、登録薬剤で防除します。

(7)収穫

 手のひらで押さえて、固くしまった感じであれば収穫します(第4図)

第4図 収穫の方法
    第4図 収穫の方法


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  農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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