冬の鍋物には欠かせない野菜で、早くとれるものから遅くとれるものまで、いろいろな品種があります。品種とタネまきの時期を工夫して、長い間収穫を楽しめます。秋の害虫防除と、11月頃の乾燥防止が栽培のポイントです。
写真1 ハクサイ
第1表 ハクサイの栽培体系
10月中旬から1月中旬まで計画的に出荷できるよう、早生と中晩生品種を組み合わせます。害虫は初期防除を徹底し、結球開始時には乾燥しないように注意します。
完熟堆肥と苦土石灰は、2週間前から土とよく混ぜておきます。
8月下旬〜9月上旬
・CR黄望70
・ミニハクサイ
・CR黄さらぎ
・野崎2号(あいちの伝統野菜)
うね幅70cm、高さ10cmのうねとします(第1図)。10m2当たりの基肥は以下のとおりです。
・堆肥 20kg
・苦土石灰 1kg
・ヨーリン 1kg
・化成肥料 1.2kg
第1図 うねの作り方とタネまきの方法
株間30〜40cmで5〜6粒の点まきとします(第1図)。タネが重ならないようにまき、5mm程度覆土します。間引きは、本葉が3〜4枚の頃に1回目を行って3株にし、本葉が5〜6枚になった頃2回目を行って1株にします。
間引きを完了してから2週間後くらいと、結球し始めた頃に追肥を行います。うねの肩、株と株の間に化成肥料を10m2当たり1kg施します。
間引き、追肥とあわせて、株がふらつかないよう株元へ土寄せを行います(第2図)。
第2図 追肥と土寄せ
12月に入ったら、霜被害を受けないように、すぐに収穫しない株の結束を行います(第3図)。
第3図 結束の方法
写真2 結束されたハクサイ
軟腐病、苗の小さい頃のヨトウムシ、コナガに注意し、登録薬剤で防除します。
手のひらで押さえて、固くしまった感じであれば収穫します(第4図)。
第4図 収穫の方法
農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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