コウサイタイとサイシンを交配して育成されたツケナの一種で、若い茎葉と花蕾を一緒に食べるアスパラガス風味のする新しい野菜(アスパラ菜とも呼ばれる)です。
比較的寒さに強いですが、降霜期以降は腋芽の伸びが劣ります。主茎の摘心を適期に行い、側枝の伸長を促します。
写真1 オータムポエム
根が弱いので、堆肥等の有機物を施用して深く耕すとともに排水対策を講じておきます。
種子は10u当たり1ml準備します。また、乾燥防止のためマルチを敷くとよいです。
・まきどき:8月下旬〜9月中旬
・品種:オータムポエム
・つくりやすさ:易
植えつけ1か月前に10u当たり堆肥20kgを施し、よく耕しておきます。種まきの1〜2週間前に苦土石灰1kg、ようりん0.4kg、園芸化成1.5kgを施し、深く耕しておきます。次いで土の湿り気が適度な時にポリマルチをかけます。
条間30cmの2条まきとします。株間30cmで1か所4粒程度の種子をまき、土を5〜7mmかぶせます。
間引きは2回実施します。1回目は本葉の出始めのころで、子葉の不正形な株を中心に間引いて2本にします。2回目は本葉2枚のころに、生育不良や病害虫被害、奇形等を中心に間引いて1本立ちにします。なお、間引きの際は残す株を傷めないようにていねいに行います。
太い側枝を出させるため主茎は収穫対象とせず、本葉6〜8枚展開時に摘心します。遅れると、側枝の生育が遅れたり、細くなり収量が低下します。
追肥は、主茎摘心1週間後と収穫盛期(2番側枝発生時)の2回、条間に園芸化成を10u当たり0.3kg施用します。マルチを敷いている場合は、マルチの裾をめくって、うねの肩に施用します。
防寒対策として12月中旬以降、寒冷紗で被覆します。
害虫は、アブラムシ類やヨトウムシ、コナガなどが加害するので、初発時に登録のある薬剤で防除します。
農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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