ササゲはマメ科の1年生作物で、アフリカ中部の原産です。
高温・乾燥に強いですが、低温に弱いため、晩霜の恐れがなくなってから種をまきます。
マメ科は連作を嫌うため、3年間は同じ場所に栽培しないようにします。
写真1 ササゲ
酸性土壌に弱いので、種まきの2週間前までに、苦土石灰を10u当たり1kg施し、深く耕しておきます。なお、過湿に弱いので排水対策を講じておきます。
・まきどき:直まき/5月上旬〜6月中旬
・品種:長ささげ、十六ささげ、三尺ささげ
・つくりやすさ:易
基肥として化成肥料を10u当たり0.5kg施用し、うねを立てます。種は1か所4粒程度まき、土を2〜3cmかぶせます。
発芽後、本葉が2枚頃に2本立ちにします。
1回目の追肥は、本葉4枚頃に株間へ施用します。2回目は、収穫開始時にうねの片側へ施用します。この後は10日毎に、うねの片側へ交互に施用します。追肥量は10u当たり化成肥料0.2kgを基準とします。
なお、過剰に施肥を行うと、茎葉が繁茂して着果が不良になったり、病気にかかりやすくなるので、生育を見ながら追肥の量を加減します。
つるが伸び始めたら、早めに支柱を立てます。合掌式がよく、支柱は2mくらいの長いものを用い、キュウリネットを張り誘引します。なお、乾燥防止のために、うね上面に敷わらを行うとよいです。
親づるは支柱の頂上に達したら摘心します。
病害虫の発生は比較的少ないですが、アブラムシ類、ハダニ類、ハモグリバエ類が寄生しやすいので、初発時に登録のある薬剤で防除します。また、病気では、ウイルス病(モザイク病)が発病すると、さやの奇形や縮葉など発生するので、病原ウイルスを媒介するアブラムシ類を防除します。
十六ささげでは、さや長30cmを目安とし、開花後20日前後の若いさやを収穫します。特に夏期はさやの伸びが早いので、毎日収穫します。若どりを行って草勢を保つと収穫期間が長くなります。
農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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