タラノメ

                                【平成19年10月19日掲載】

 タラノメは脂質とタンパク質を含んだ栄養価の高い山菜です。生のまま揚げた天ぷらは独特の香りとまろやかな味わいがあり、山菜料理の王様といわれます。


          タラノメ
写真1 


第1表
 栽培体系表
第1表 栽培体系表

●ここがポイント

 適地は日当たり・排水のよいほ場です。苗づくりに1年かかるので、収穫できるのは2年目以降となります。

●植えどき

 ・3月下旬〜4月上旬

●品種

 ・駒みどり
 ・新駒
 ・蔵王

●作りやすさ

 易〜中

●栽培管理

1 親株の確保

 ・春先に、山野に自生するものを掘り採る(山の持ち主から譲り受けて掘り採る)。
 ・購入する(とげのない品種もある)。
  (第1図)

第1図
    第1図 親株を確保する

2 さし根の調製

 根は長さ15cmに切ります(第2図)

第2図
    第2図 さし根用に根を切りそろえる

3 植えつけ

 さし根の時期は自然に萌芽する直前の3月下旬〜4月上旬が適期です。根の向きは必ず下向き(自然な向き)とし、うね間2m、株間60cmに植えつけます(第3図)

第3図
    第3図 さし根の方法

4 敷きワラ・除草

 5月上旬に切ワラかモミガラを敷きます。通路にも敷きワラをしましょう(第4図)

第4図
    第4図 敷きワラの方法

5 収穫

 露地栽培では4月〜5月、長さが10〜12cmくらいの若芽を、葉が展開する前に収穫します(第5図)

第5図
    第5図 葉が展開する前に収穫する

6 切り戻しせん定

 毎年、収穫後の5月中下旬頃、下方の大きい1〜2芽を残して切り戻します(第6図)。3〜4年目で地表から新芽が出るので、株が古くなってきたらこの新芽を利用し、古株は掘り上げて処分しましょう。

第6図
    第6図 年次別の切り戻しせん定の方法

7 追肥

 切り戻しせん定後に、化成肥料を10m2当たり0.5kg施用します。

8 病害虫防除

 立枯疫病が発生すると株が枯死して被害が大きいので、排水のよいほ場を選ぶこと、やや高うね栽培とすること、健全な種苗を使うことが重要です。



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  農林水産部農業経営課普及・営農グループ
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