露地野菜及び農業経営に関する農業技術体系化促進会議を開催し、アシストスーツによる軽労化技術やドローン画像を用いた生育診断技術に関する民間企業や大学との連携状況について情報交換を行いました。
また、愛西市のレンコンほ場では生産者から、JAあいち海部のレンコンセンターでは営農指導員から、レンコンの収穫から集出荷までの流れ等を聞き取った他、加工業務用野菜の取扱企業から情報を収集しました。参加者のほとんどはレンコン栽培を見たことがなく、収穫の堀取作業の厳しさを学ぶきっかけになりました。
普及戦略部では、今後も普及と研究が露地野菜産地を効果的に支援するための情報共有に努めます。
今年度6回目となる、経験の浅い果樹担当普及指導員を対象とした作目別研修(最終回)を開催しました。今回は、露地カンキツのせん定と中晩柑の果実品質の調査をテーマとして、対象者の5名以外の果樹担当者も参集しました。せん定では農業革新支援専門員や熟練の普及指導員が指導し、中晩柑のハウスでは常緑果樹研究室の研究員も参加して積極的に意見交換してもらうことができ、大変有意義な会となりました。普及戦略部は、普及指導員の資質向上支援を通じて、果樹産地の栽培技術の高度化や技術継承、経営改善等を引き続き支援していきます。
稲沢高校1年生に対し、農業の魅力や地域農業の理解を深め、就農意欲の向上を目的とした第2回の緑の学園研修を開催しました。講師は稲沢高校を卒業後、県農大を経て一宮市で切り花(露地ヒマワリ栽培)で新規参入した山田倫之氏で、就農までのいきさつや就農後の苦労、多くの先輩農業者や関係機関の支援を得て経営確立を図っていること等をスライドも活用してご説明いただきました。生徒には事前に講師プロフィールを配布し、質問事項を聞いており、当日その質問に応えていただくよう調整しました。生徒にとって、農業経営を身近に感じる良い機会となりました。
JA愛知西では小麦栽培経営体を対象に研修会を開催しました。現在、同管内では9経営体が小麦の栽培に取り組んでおり、令和4年産の面積は約79haとなりました。研修会では、農業改良普及課から管内の小麦の生育状況と今後の栽培管理(追肥、防除等)について説明した後、ほ場巡回を行いました。今作は、播種後の気温が低く推移したため、生育の遅れが心配されており、それに対して、実際にほ場を見ながら、施肥等の注意点について指導を行いました。
農業改良普及課は、後継者の就農や認定農業者の更新時などの機会を捉え、農業の継続や発展のために、家族間で農業経営や農家生活経営に関する話し合いを働きかけ、家族経営協定書の作成支援を行ってきました。その結果、令和3年度中に14経営体(新規就農2、後継者就農7、再締結5)が協定を締結することができました。夫婦で新規に始める経営体は5年後の経営目標や農業と生活の役割分担を明確にすることができ、普及課の作目担当や関係機関(市町・JA)とも面識ができました。今後も普及課は推進リストを作成し、関係機関と連携して計画的に協定書の作成支援を行います。
JAあいち海部では、令和3年度から「いちご新規就農支援事業」を立ち上げ、愛西市、津島市でイチゴ栽培を目指す就農希望者を支援しています。栽培技術を「あまイチゴ組合」の組合員ほ場で習得するほか、座学でイチゴに関する基礎や経営管理など就農に必要な知識を学びます。研修期間は令和4年6月からの2年間で、令和6年5月には新規就農者が誕生します。募集は令和3年11月1日から令和4年1月末までで、相談は随時JAで受け付けています。農業改良普及課は、研修から独立後まで支援を行う「いちご新規就農支援協議会」に市役所やあいち経済連とともに参画し、協力していきます。
第60回農林水産祭式典が明治神宮会館で行われ、東浦町の(有)あぐりサービスが内閣総理大臣賞を受賞しました。第50回日本農業賞の個別経営の部の大賞に引き続きの受賞となりました。知多地域は多様な畜産が盛んな地域であり、畜産農家のニーズを掘り起こし、地域の農地を守る飼料生産組織として、66haの借地で飼料用米、稲WCS、飼料用トウモロコシを栽培・販売するとともに、愛知県の稲WCS栽培面積の3分の1のあたる50haの収穫作業を広域に受託しています。生産した飼料は畜産農家に幅広く利用され、畜産農家が生産した堆肥を農地に還元しており、知多地域の耕畜連携の要となっている点が高く評価されました。
令和3年度愛知農業賞表彰式が開催され、阿久比町の有限会社「千姓」都築興治氏が愛知農業賞(農業・農村振興部門)を受賞しました。都築氏は平成23年に就農し、平成24年に代表取締役に就任しました。就任後は、耕作放棄地を積極的に借り入れ、農村景観の維持に高く貢献しているほか、地域農業の活性化のため、研修生の受入・独立支援を行い、直近5年間で4名が就農しています。さらに、コメ作り教室を開催するなど、子どもの食育活動にも力を入れており、地域農業の発展に貢献しています。表彰式後には「農業を人が集まる産業に!」と題して講演を行い、今後の目標として「農産物のブランド化の推進」「経営者になれる人材の育成」等が語られ、今後もさらなる発展が期待されます。
大府4Hクラブの若手ブドウ農家が、農業総合試験場の農業研修生等受入制度を利用し、ブドウ育種に活用するため、DNAマーカーによるブドウの果皮色判別について学びました。生物工学研究室の指導のもと、DNA抽出やPCR、電気泳動の手順を実習して、自ら交配したブドウ苗には何色の果実が結実するか、判別方法を学びました。参加した農家は、とても勉強になったと話し、ますますブドウ育種への熱意が高まった様子でした。
農業改良普及課は、新規就農者やJAあいち知多青年部等を対象とした新規就農者セミナーを、株式会社日本政策金融公庫及びJAあいち知多青年部と共催で開催しました。セミナーでは、タテマツデジタルソリューション株式会社の立松直文氏から「オンライン展示会・商談会等におけるPR手法等の習得」、有限会社千姓の都築興治氏から「自身の経験、法人経営を踏まえた新規就農者へのアドバイス」と題してご講演いただきました。また、日本政策金融公庫、JAあいち知多及び農業改良普及課からは、新規就農者が活用できる制度等について情報提供が行われました。
今年度設置された、JAあいち三河「いちご」産地活性化プロジェクトチームのスマート農業推進分科会(農家10戸及び関係機関)では、農業生産力強化支援事業により「はかる蔵・うご蔵」を導入し、4戸で環境モニタリングとデータ駆動制御に取り組んでいます。
第4回の分科会では、日射比例かん水、炭酸ガス濃度制御、暖房機多段・湿度制御など、各実証農家がデータを見せながらその実用性や改善点について検討を行いました。最適な設定条件は、いまだ手探りではありますが、産地への導入に向けて今後も検討を重ねていきます。
JAあいち中央碧南人参部会が、愛知県知事を表敬訪問しました。知事や副知事に「へきなん美人」ニンジンを使った料理や絞りたてジュースを提供し、おいしさをPRしました。知事からは、「へきなん美人は、品質日本一。東京での売り込みを進めるためには、生産量を増やしてほしい」とのコメントをいただきました。部会は、関係機関と連携し、生産量増加とさらなる品質向上を進めていきます。
いちご部会品評会が開催され、章姫52点、紅ほっぺ25点、合計77点の出品があり、県、西尾市、経済連、農協、養蜂協会及び青果市場による合議により特別賞14点、入賞14点を決定しました。愛知県知事賞は、外観や糖度が評価された梅田氏の章姫が受賞しました。今年は両品種ともに品質が良く、果実の大きさや着色もよく揃っていました。JAと部会が運営するいちごスクールを卒業した榊原氏が特別賞、河東氏が入賞を果たし、就農2年目の卒業生のイチゴが高い評価を受けたことは、部会にとっても大変喜ばしい結果となりました。
JAあいち中央いちじく部会では令和4年度のいちじくスクールに7名応募があり、2月12日に開催した説明会には、6名が参加しました。JA事務局がイチジク栽培概要を説明し、農業改良普及課が補足説明を行いました。部会では高齢化などで栽培をやめる生産者があり、園地継承を行えば開園費用が大幅に抑えられることを強調しました。
参加者からは、開園に向けての植栽スケジュールや、パック詰め方法の勉強方法、降雨対策としての笠かけ、防除方法など、具体的な質問が多く出され、本格的な生産を行う意志が窺えました。2月下旬に個別面談を行った後、受講生を決定する予定です。
農林水産省経営局光𠮷局長が、農業次世代人材投資資金を活用しJAあいち三河いちご塾から新規就農した鴨下氏(1期生)、柴田氏(2期生)らが栽培を行う岡崎竜泉寺いちご団地を訪問しました。冒頭、農業改良普及課から団地の概要説明、農協から補助事業などへの要望を行ったのち、新規就農者と経営局長との意見交換が行われました。経営局長からは、新規就農者に対し、就農後の苦労ややりがい等についての質問があり、両名とも充実しているとの回答でした。新規就農者らは、経営局長に対し、就農へ向けた各制度による支援への感謝を述べ、後に続く就農希望者が夢をもって参入できる体制づくりを要望しました。
「食と農のフォーラム西尾」は西尾市内の農業経営士・農村生活アドバイザー・青年農業士が一堂に会して、地域農業の活性化と農業経営の発展を目的に毎年開催されており、今年はのべ82名が参加しました。今回は(一社)SDGs支援機構の河上代表理事を招いて「SDGsって何、農業経営での対応は?」と題してご講演いただき、SDGsの背景や今後の社会への影響とともに、消費者への情報発信の重要性を学びました。コロナ禍の中のため交流会の開催は見送りとなりましたが、来賓に西尾市長、地元県議、JA組合長、農林水産事務所長他も出席し、農業経営や地域活動への応援のメッセージをいただきました。
豊田みよし4Hクラブがプロジェクト発表会を開催しました。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、残念ながら聴衆無しでの開催となりましたが、発表者3名が活動の成果を堂々と発表しました。「移植コシヒカリの肥料試験」をテーマに発表した大岡隼士さんが1位に輝き、豊田みよし地区農業改良推進協議会長賞を受賞しました。
講評では、審査員を務めた農業改良普及課の課長および班長が「地域農業を担っていく農業者として今後ますます活躍して欲しい。」と発表者を激励し、発表者は活動意欲をさらに高めた様子でした。
大岡隼士さんは令和4年度のあいち青年農業者大会のプロジェクト発表の部において地区代表として発表する予定です。
梨野集落の住民が、くくり罠補助具「からまる棒」とくくり罠でニホンジカを捕獲しました。集落では、農作物の鳥獣被害を防ぐためニホンジカの捕獲に取り組んでおり、これまで農業改良普及課は誘引餌の情報を提供するなどして支援を行ってきました。住民は、「くくり罠のワイヤーが『からまる棒』にからまり、安全に止めさしすることができた。一方、罠のかけ方や餌の置き方に改善の余地がある。」と話しており、捕獲活動への意欲が高まった様子でした。
農業改良普及課は、農作物鳥獣被害を減少させるため、捕獲活動をはじめとした被害防止活動を引き続き支援していきます。
関谷醸造株式会社アグリ事業部が管理する水田に設置された水位センサーを活用して、水管理に係る省力効果の検証を令和3年6月から8月に行い、調査結果を関係者による成績検討会で報告しました。水位センサーを活用して巡回するほ場を限定することによって、従来の目視による水管理の方法と比較して46%の所要時間の削減が可能であることが明らかになりました。農業改良普及課では引き続き他組織と連携し、スマート農業の普及に向けて活動を行います。
経営者サポート事業の農家経営相談を活用し、12月23日(木)に管内の肉用鶏農家が中小企業診断士から助言を受けました。農家は、後継者が就農したため、経営基盤や就業規則を整えたい意向がありました。当日は、規模拡大の方向性及び就業規則の作成について相談を行いました。農業改良普及課では、農家の経営安定のため継続して経営改善の実施を支援します。
農業改良普及課は新規就農者の確保のため、新城市が開催した、新城市アグリチャレンジ相談会に参加しました。同相談会は令和3年11月から令和4年1月にかけて3回開催され、合計で32名の就農希望者に対応しました。新城市奨励品目(夏秋トマト、いちご、周年ほうれんそう)と営農モデルの紹介、就農支援体制や研修制度などの説明に加え、新規就農者による就農セミナーを実施しました。今後、関係機関と連携して、イチゴでの就農を希望する3名の就農イメージの具体化を促し、円滑な就農を支援していきます。
JAひまわりバラ部会は、花き小売店と協力してバラの展示・販売を行う取組を始めました。第1弾として、令和4年1月25日から1週間程度、豊川市内の小売店「フラワーショップ花坊」で約20品種のバラの展示・販売を行いました。部会ではバラを花き市場へ出荷することを基本としており、花き小売店との直接のつながりが少ないため、部会員から「小売店との連携を強めたい」との提案があって今回の取組に繋がりました。今後も各地の花き小売店と協力して同様の取組を行う予定です。
(JAひまわりバラ部会インスタグラムで協力小売店を募集中です)
第23回全国果樹技術・経営コンクールにて、豊橋市内のカキ生産者鈴木義弘氏・美有紀氏夫妻が農林水産大臣賞を受賞しました。
鈴木夫妻は令和3年現在569aでカキを栽培しており、所属するJA豊橋柿部会では最大規模となっています。すべて露地栽培であり、産地の主力品種「次郎」を中心に、早生品種や晩生品種を導入して作期分散を図っています。技術面ではポット栽培を活用した大苗育苗や袋掛けによる高品質化、経営面ではシルバー人材センターによる雇用確保や規格外品を用いた加工品開発に取り組んでいます。これらの取組が評価され、農林水産大臣賞の受賞につながりました。
4月 pdfファイル 226kb |
5月 pdfファイル 541kb |
6月 pdfファイル 521kb |
7月 pdfファイル 610kb |
8月 pdfファイル 594kb |
9月 pdfファイル 649kb |
---|---|---|---|---|---|
10月 pdfファイル 443kb |
11月 pdfファイル 451kb |
12月 pdfファイル 761kb |
1月 pdfファイル 228kb |
2月 pdfファイル 560kb |
3月 |
6月 pdfファイル 309kb |
7月 pdfファイル 502kb |
8月 pdfファイル 502kb |
9月 pdfファイル 423kb |
10月 pdfファイル 495kb |
11月 pdfファイル 586kb |
---|---|---|---|---|---|
12月 pdfファイル 392kb |
1月 pdfファイル 381kb |
2月 pdfファイル 357kb |
3月 pdfファイル 338kb |
6月 pdfファイル 639kb |
7月 pdfファイル 626kb |
8月 pdfファイル 493kb |
9月 pdfファイル 524kb |
10月 pdfファイル 501kb |
11月 pdfファイル 581kb |
---|---|---|---|---|---|
12月 pdfファイル 456kb |
1月 pdfファイル 496kb |
2月 pdfファイル 427kb |
3月 pdfファイル 426kb |
PDFファイルの閲覧にはAdobeReaderが必要です。同ソフトがインストールされていない場合は、こちらからダウンロード(無償)してください。
「ネット農業あいち」は、愛知県のWebページ作成方針に基づき、運営しています。
農薬等に関しては、掲載当時の農薬登録状況に基づき記載されています。
使用に際しては、最新の登録内容をご確認の上ご使用いただきますようお願いいたします。なお、最新の農薬登録状況は、農林水産省の農薬登録情報提供システムをご活用ください。
〒460-8501
愛知県名古屋市中区
三の丸3丁目1番地2
電話 052-954-6412
FAX 052-954-6931
メール nogyo-keiei@pref.aichi.lg.jp