ホーム > 県警について > 所在地 > 地図から探す > 足助警察署 > 昭和47年7月小原村の泥の中で警察官になろうと決意した

足助警察署  

緊急時は110番

Web110番に接続

警察相談専用電話

プッシュ回線 #9110

ダイヤル回線 052-953-9110

月曜日~金曜日
(年末年始・休日を除く)

午前9時~午後5時

  • メール受付のご案内
  • よくある警察相談Q&A
  • 落とし物忘れ物検索
  • 統計情報
  • 法律・条令・制度

ここから本文です。

更新日:2017年3月8日

昭和47年7月小原村の泥の中で警察官になろうと決意した

ある退職者の話から

昭和47年の小原村集中豪雨

幼い頃、私は昭和47年の小原村集中豪雨の被害に遭った。
小原豪雨は昭和47年7月、三河西部の山間部、現在の豊田市小原地区をおそった集中豪雨で、死者32名全半壊300棟以上の甚大な被害を出した災害だった。

その夜、私は子供心に激しい雨を感じて不安な夜を過ごしていた。
もしかすると両親や祖父母の不安が少年だった私にも伝わったのかもしれない。

私が生まれ育った村は、山間地にある。
切り立った山々の谷間に残されたわずかな平地に家と田畑が作られていた。
雨が降れば、沢の水があふれる。そんなことは日常茶飯事だった。

その夜は、梅雨の長雨に加えて、季節外れの台風が激しい雨を降らせていた。
深夜、寝ていた私は異変に気づいて目が覚めた。
ドドドドドドド・・・
地響きをあげて裏山が崩れ、家の中に土石流が入ってきた。
気づいたとき、私は泥の中にいた。私は大きな怪我をしなかったが、私は兄を失った。

陸の孤島

朝になって、雨上がりの晴れ間の中で見た光景は、子どもの私にも絶望を感じさせるのに充分であった。
緑だった田畑は茶色に変わり、山々は荒れた肌を露出して道路は完全に泥に埋まっていた。
大人達は土砂の中から埋まった人を掘り出したり、被害が少なかった家へ身を寄せた。

時間がたつにつれ、村人達は被害を把握したが、なにより村人を驚かせ、不安にさせた出来事があった。
それは、土砂崩れで道路が寸断され、電線や電話線が切断され、通信が途絶えて村が孤立してしまっていたことである。
陸の孤島になってしまったのだ。
村人は集会場に集まり、どうするか話し合った。

私たちが被害に遭っていることを、世の中の誰も知らないのかもしれない。
誰も助けに来てくれないかもしれない。
そう思うと、不安でたまらない。
山を越えて、助けを呼びに行こうか。いや、まだ危険だ。きっと誰かが助けに来てくれる。
大人達は、話し合ったが結論は出なかった。
やがて、夜は更け、電気の無い漆黒の闇の中、不安な夜を過ごした。

翌日、村人は集会場で炊き出しをしていた。
田舎では食料や薪は普通に備蓄されているので、被害の少なかった家を中心に食料などを持ち寄り、炊き出しをしていたのです。

私は外に出て、土砂崩れで泥に埋まった街につながる道路を見ていた。
すると、遠くの方に何か人影が見える。
誰だろう?
村人ではない。
誰が来たのだろうか。

人影はやがて大きくなり、私たちの元にやってきた。
紺色の作業着を着た泥だらけの男二人だった。

「警察です。被害状況の確認に来ました。」

 

 

助かった!

 

誰もがそう思ったのです。

村は孤立してしまい、私たちのことなど世の中の誰も知らない。
誰も救助にこないのではないか。
そんな心配をしていたとき、私たちの前に現れたのが泥だらけになった警察官だったのです。
警察官が私たちを助けてくれるんだ。
警察官の姿をこんなにも頼もしく思ったことはありませんでした。

警察官は、地区の役員と話をして、被害の状況を聞き取っているようでした。
そして、お昼になり、私たちは集会場で炊き出しの食事を食べました。
警察官は、集会場の隅で、背負っていたリュックからおにぎりを取り出し食べ出しました。村の大人達は、警察官に声をかけ、炊き出しで作った温かい食事を勧めました。
しかし、警察官は
「こんなひどい有様なのに、私たち警察官は皆さんを助けることが出来ない。そんな私たちが皆さんの食事を食べるなんて出来ない。」
と泣き出しました。
誰もが、その言動に心を打たれました。

警察官の後ろ姿

やがて、警察官たちは被害状況を確認して来た道を戻っていくことになりました。
「また、来ます。今度は大勢で救助に来ます。」
そう言い残し、警察官は去って行きました。
ぬかるんだ泥の上を警察官が歩いて行きます。

その時、どんどん小さくなっていくその後ろ姿に向かって、一人の老婆が、手を合わせ「ありがとうございます。ありがとうございます。」とつぶやいていたのです。

日が傾いて西日が差す方向に警察官が歩いて行き、その後ろ姿を老婆が拝んでいる。
立ち去っていく警察官の姿が神々しく見えたのです。

そのとき、少年だった私は思いました。

 

 

「大きくなったら警察官になろう。」

不安なときに姿を見せただけで村人を安心させた警察官。
立ち去るときに老婆に手を合わされ感謝される警察官。
そんな警察官に私もなりたいと思ったのです。

 

そして、私は警察官採用試験に合格して警察官となり、まもなく退職を迎えます。

警察官最後の職場が小原の隣接である足助警察署であることも、何かの縁を感じます。

警察官は誇り高く、住民に安心と勇気と希望を与える職業です。

警察官になって本当に良かったと、退職する今、そう感じています。

警察官採用候補者試験

あいち電子申請総合窓口(外部サイトへリンク)(4月3日から4月21日まで)

警察官募集中

この話は、ある警察官が退職の時に後輩に向けて話した内容を要約したものです。

採用試験を受けて合格すれば、あなたも警察官になれます。

現在、警察官採用候補者試験の申込書を配布中です。
受験できる方は大卒の方と、大卒以外の方(高校既卒者)が対象です。募集受付期間は4月3日から4月21日までです。

現在、他の仕事をしているけれど今の職場に「何か違う」と感じて転職を考えているあなた、持っている知識と技術を警察官の仕事に生かしてみたいと考えているあなたも、警察官採用試験にチャレンジできます。
愛知県警察に就職して私たちと一緒に仕事をしてみませんか?
お待ちしています。

警察官を目指す方は、足助警察署までお越しください。

現在、受験案内と申込書を絶賛配布中ですから、必要な方は足助警察署まで来てくださいね。

インターネットでも応募できます

足助警察署まで行くのはちょっと遠いな…と感じたそこのあなた!インターネットからでも応募できますよ。(※4月3日から4月21日まで)

このページを見て応募した方は、アンケート欄で足助警察署を選択してくださいね。

警察官採用候補者試験

あいち電子申請総合窓口(外部サイトへリンク)(4月3日から4月21日まで)