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~シンガポールスタートアップエコシステム連携事業~Aichi Smart Sustainable City Co-Creation Challengeの参加者を募集します
愛知県は、世界でも先進的なスタートアップ支援の実績を持つシンガポール国立大学(NUS)と2019年9月に「スタートアップ支援分野における連携協力に関する覚書」を締結しました。
同覚書に基づく取組の一環として、愛知県は、NUSの協力を得て、“スマートサスティナブルシティ”(※1)の実現を目的とした産官学共創型のグローバルプログラムを2020年度から実施しています。
今年度は、愛知県の“スマートサスティナブルシティ”の実現に向けた六つのテーマと各テーマの課題解決に主体的に取り組むチャレンジオーナー(※2)2社を決定しました(チャレンジオーナーの募集については6月29日発表済み)。
この度、テーマごとにチャレンジオーナーと共に課題解決に取り組む東南アジア及び県内外のスタートアップを広く募集しますので、お知らせします。
参加スタートアップは、NUSを始めとするシンガポールのスタートアップ支援機関等からの支援を受けながら、チャレンジオーナーとともに約4か月の活動を通じて、課題解決に取り組みます。
あわせて、各テーマの課題解決に資する技術やアイディアを有するスタートアップの発掘や事業のPR等に協力いただく企業や団体(コミュニティパートナー)を募集しますので、是非御応募ください。
※1 AIやICT等の最先端技術を活用して作る持続可能な社会
※2 各テーマと密接な課題を有し、今回募集するスタートアップ等との共創による課題解決を目指す県内の企業
1 プログラムの概要
(1)プログラム名
Aichi Smart Sustainable City Co-Creation Challenge
(2)目 的
県内の企業と国内及びシンガポール等の東南アジアのスタートアップとの共創により、愛知県における“スマートサスティナブルシティ”の実現を目指します。
(3)内 容
愛知県の”スマートサスティナブルシティ”実現に向けて設定した六つのテーマ(※3)に関して、課題を有する県内の企業にチャレンジオーナーとして参画いただき、今回募集するスタートアップ等との共創による課題解決に取り組みます。
※3 募集状況により、取り組みテーマを絞り込む可能性があります。
【チャレンジオーナー及びテーマ】
ア.チャレンジオーナー1 株式会社UACJ R&Dセンター(名古屋市港区)
テーマ ※詳細については(https://aichissccc2022.com/challenge01.html)参照 |
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1-1.【アルミニウム×デジタルの力で、街のレジリエンス(災害への柔軟性)を強化】 ゲリラ豪雨などの浸水対策として開発したアルミ製止水板“水用心”の導入・設置に関して、デジタル技術を活用した導入プロセスの負担軽減や利用者が必要なタイミング(AIによる災害予知や気象予報等との連携など)で止水板を設置できる新たな価値提供の探索を行う。 |
1-2.【アルミニウム×デジタルの力で、新たなIoTソリューションを生み出す】 開封検知付アルミ箔を活用した新用途開発(物流、見守りやセキュリティに活用など)など新たな価値創出を探索する。 |
1-3.【アルミ製造の持続可能性を高める】 アルミニウム分野のサーキュラーエコノミー化・循環型システムを二つの方向性で高める。 (1)製造プロセスの環境負荷の最小化(脱炭素、資源最小化、プロセス最適化、工場等のアセット有効活用、等) (2)使用済みのアルミニウムの回収率を高め、かつ効率的に再資源化する仕組みを創り出す。(トレーサビリティ、選別、再資源化テクノロジー等) |
イ.チャレンジオーナー2 株式会社八神製作所(名古屋市中区)
テーマ ※詳細については(https://aichissccc2022.com/challenge02.html)参照 |
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2-1.【個人の視点】による未来型ヘルスケアシステムの構築 デジタルの活用により、生活者のセルフメディケーションをサポートすること(予防)に加え、個々人の健康状態・身体機能の維持・強化(リハビリプログラム提供など)の支援、在宅での慢性疾患の個別管理/デジタル受診相談・診療支援を実現できるソリューションを提供する。 |
2-2.【組織の視点】による未来型ヘルスケアシステムの構築 組織に属する個人のWell-beingの向上の為、組織の健康度や活性度を可視化し、改善・向上させていくソリューションを提供する。医療や介護に従事されている方々の過度な業務負担の軽減・人材不足の解消につながる、働き方改革に寄与するソリューションを提供する。 |
2-3.【地域の視点】による未来型ヘルスケアシステムの構築 医療機関・介護施設・自治体・企業等の地域のステークホルダーが連携し、地域住民の方々が必要なタイミングでヘルスケアのサービスを受けられるためのソリューションを提供する。 |
【コミュニティパートナー】
各テーマの課題解決に資する技術やアイディアを有するスタートアップの発掘や事業のPR等に協力いただく機関
(4)実施主体
主催:愛知県
運営:株式会社ICMG(アイシーエムジー)(県事業受託先)
協力:シンガポール国立大学(NUS)/NUSエンタープライズ
2 募集対象企業及び団体の要件
(1)東南アジア及び県内外のスタートアップ
・チャレンジオーナーとともに各テーマの課題解決に共同で取り組むこと
・いずれかの課題の解決に資するアイディアや技術を有すること
(2)コミュニティパートナー
・県内外又は東南アジアのスタートアップとのネットワークを有すること
・共創時のビジネスモデルを作り込むタイミングで、スタートアップに適切な支援ができること
・来年度のプログラムにチャレンジオーナーとして参加する可能性があること
3 参加費
無料(プロジェクトを進める上で必要となる経費(旅費等の実費)は各自負担)
4 申込期間・方法
(1)申込期間
2022年9月5日(月曜日)から10月21日(金曜日)まで
(2)申込方法
以下の委託事業者のWebページの応募フォームから企業名や参加を希望するテーマ(複数選択可)等を選択の上、お申し込みください。
東南アジア及び県内外スタートアップの応募:
https://aichissccc2022.com/contact/index.php(日本語)
https://aichissccc2022.com/en/contact/index.php(英語)
コミュニティパートナーの応募:
https://reg31.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=nds-lgkgqa-1b322cb8bb4d39b94d63b476bceb9827
5 参加者の選考及び選考結果の通知
(1)選考方法
東南アジア及び県内外スタートアップは、提出いただいた応募資料をチャレンジオーナー等が採点し、その結果に基づき県が決定します。
コミュニティパートナーは、要件を満たすことを確認し、県が決定します。
(2)選考結果の通知
11月中旬を目途に全応募者に対してメールで結果を通知します。
6 説明会の開催
本プログラムの概要、各テーマに関する詳細な説明及び質疑応答を内容とする説明会をオンラインで開催します。なお、申込みに当たって説明会への参加は必須ではありません。
(1)日 程 ※時間は全て日本時間。内容は各回共通。
第1回:2022年9月21日(水曜日)
午前10時から午前11時まで(日本語) 午前11時から正午まで(英語)
第2回:2022年9月28日(水曜日)
午前10時から午前11時まで(日本語) 午前11時から正午まで(英語)
(2)開催形式
オンライン(Zoomを使用)
(3)申込方法
以下の委託事業者のWebページの応募フォームから企業名やメールアドレス等を記載の上、お申し込みください。
https://www.icmg.co.jp/n20220905aichi/
7 問合せ先
(1)事業及び説明会の申込みに関すること
株式会社ICMG
イノベーショングループ 萩原
電話:03-6812-2511 メール:hagiwara@icmg.co.jp
(2)上記以外に関すること
愛知県経済産業局 革新事業創造部 スタートアップ推進課
海外連携グループ 戸田、中山
電話:052-954-7474 メール:startup@pref.aichi.lg.jp
(参考1)プログラム及びスケジュール
1.チャレンジオーナーの募集及び選考審査・決定(2022年6月~7月)
本プログラムを通じて、課題解決に主体的に取り組む県内企業及び自治体を募集し、「チャレンジオーナー」を決定。
2.チャレンジステートメントの共同作成と重要テーマの決定(2022年8月)
※ テーマについて今回発表
チャレンジオーナーのスマートサスティナブルシティ実現に向けた戦略や方向性を、愛知県及び県事業委託先である株式会社ICMG(アイシーエムジー)が支援し、チャレンジステートメントとして明文化し、重要テーマを決定。
3.プログラム参加スタートアップ等の募集及び選考審査・決定(2022年9月~11月)
※ 募集について今回発表
チャレンジオーナーと共に重要テーマに取り組む国内外のスタートアップ等を募集し、チャレンジオーナーや県、株式会社ICMGの協議によりプログラムに参加するスタートアップ等を決定します。
4.コクリエーション(共創)(2022年11月~2023年2月頃)
県等による以下の支援を得ながら、チャレンジオーナーとプログラム参加スタートアップ等が重要テーマの解決に向けたビジネスモデルを作成します。
[支援の例]
・株式会社ICMGによる共創型の事業モデル創造に向けたファシリテーション
・愛知県による実証実験場所の提供等の行政的支援
・NUSを始めとするシンガポールのイノベーション関連機関によるイノベーションに関する知見共有のためのワークショップ等の開催
5.中間Demo Day(2023年2月)
共創中の事業アイディアを関係者に対して発表し、参加者との意見交換を通じて、事業アイディアを改善します。
6.Demo Day(2023年3月)
プログラムを通じて作り上げた事業アイディアを発表します。
(参考2)シンガポール国立大学
1905年に設立されたシンガポールの総合大学で、シンガポール国内では西の南洋理工大学(NTU)とともにシンガポールの双璧をなす大学である。QS世界大学ランキング(イギリスの大学評価機関の調査)によると、アジアNo.1、世界No.11の大学としてランクインしている。
学生数は4万2,600人、17の学部からなり、留学生も東南アジア諸国、中国、欧米やアフリカなどを含め、100か国以上から全学生の約3割を迎え、非常に国際色豊かな大学である。
(参考3)NUSエンタープライズ
シンガポール国立大学が、スタートアップ支援を目的とする機関として、2002年に設立。NUSエンタープライズでは、NUSの学生が、海外の企業でインターンシップを経験できる「NUS Overseas Colleges Program」の実施や、インキュベーション施設である「Block71」の運営をしており、世界で活躍する学生や起業家を4,000人以上育成している。
(参考4)愛知県とシンガポール国立大学の関係
愛知県とシンガポール国立大学は、2018年8月17日に、科学技術分野における包括的な連携協力の推進を目的に覚書を締結し、名古屋大学や国立長寿医療研究センター等の県内機関とNUSとの連携協力を促進してきた。その後、2019年9月10日には、新たに「スタートアップ支援分野」に特化した覚書を締結し、両機関においてスタートアップ支援分野における連携協力を推進している。
1.科学技術分野における連携協力に関する覚書
【連携協力の範囲】
材料工学、交通工学、老年医学・老年学、情報科学、双方で合意されたその他の分野、双方の若手人材の育成
2.スタートアップ支援分野における連携協力に関する覚書
【連携協力の範囲】
ビジネス展開支援分野、アントレプレナーシップ教育分野、スタートアップ支援拠点整備分野、双方で合意されたその他の分野
(参考5)株式会社ICMG
ICMGは、「世界にとって本質的に意義のあるイノベーションを創り出す」を目的とし、アジアを中心としてイノベーションエコシステムを形成しながら、ステークホルダーとの共創型でイノベーションを創り出すイノベーションコクリエーター。
このページに関する問合せ先
愛知県経済産業局 革新事業創造部 スタートアップ推進課
海外連携グループ
担当:冨樫、戸田、中山
電話:052-954-7474
内線:5189、5180