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知の拠点あいち重点研究プロジェクトIII期成果普及セミナー「難加工材料・形状の切削加工技術」(オンライン開催)の参加者を募集します
愛知県では、知の拠点あいち重点研究プロジェクト※1で生まれた様々な技術や試作品等の開発成果(以下「成果」という。)の普及や技術移転、成果を活用した企業の製品開発支援などを行っています。
「知の拠点あいち重点研究プロジェクトIII期(2019年度~2021年度)」の研究テーマのうち、「次世代航空機/自動車部品用高機能材料の高精度・高能率加工※2」では、航空機や自動車産業における国際競争力の維持・向上を目指して、高脆性な耐熱合金や薄肉部品など、難加工材の高精度・高能率・長寿命な切削加工技術を開発しました。
この度、本研究テーマにおける成果や最新の研究開発動向などを紹介するセミナー「難加工材料・形状の切削加工技術」をオンラインで開催します。
つきましては、本セミナーの参加者を募集しますので、お知らせします。参加費は無料です。多くの皆様の御参加をお待ちしています。
1 日時
2023年3月10日(金曜日) 午後1時30分から午後3時まで (オンライン接続開始:午後1時15分)
2 開催形式
Web会議システム「Cisco Webex Meetings」によるオンラインライブ配信
3 内容(詳細は案内チラシをご覧ください) [PDFファイル/150KB]
時間 | 内容 |
13時30分~ 13時40分 |
重点研究プロジェクト(III期)の概要説明 あいち産業科学技術総合センター 産業技術センター 自動車・機械技術室主任研究員 児玉 英也 (こだま ひでや) |
13時40分~ 14時30分 |
講演1 「次世代高機能材料・形状の高精度・高能率切削加工技術の開発」 名古屋大学大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 准教授 早坂 健宏 (はやさか たけひろ) 氏 脆性破壊(ぜいせいはかい)※3や自励振動(じれいしんどう)※4が問題となる、難加工材料・形状の高精度・高能率切削加工技術について紹介します。 |
14時30分~ 15時00分 |
講演2 「長寿命加工を可能にするSCPT(エスシーピーティー)合金の開発」 日本特殊合金株式会社 技術部 技術課 課長 堤 友浩 (つつみ ともひろ) 氏 従来の超硬合金※5よりも高強度、高硬度なSCPT合金※6について、長寿命な切削加工の事例を紹介します。 |
4 対象
研究開発に取り組む企業の方々を始め、どなたでも参加できます。
5 定員
50名 (申込先着順)
6 参加費
無料 (通信機器代・通信料は自己負担です。)
7 申込方法
次のいずれかの方法により、お申込みください。
※申込時点で定員に達していた場合は、電話又はメールにてお知らせします。
※オンライン参加のURLは申込期限後にメールにて連絡します。
(1)Webページ
以下のURL又は二次元コードから産業技術センターのWebページにアクセスし、「難加工材料・形状の切削加工技術」の申込フォームに従って御記入ください。
申込後に自動返信メールにて確認メールを送信します。
URL:https://www.aichi-inst.jp/sangyou/other/seminar/
二次元コード
(2)メール
件名を「難加工材料・形状の切削加工技術参加希望」とし、企業名、所在地、所属、氏名、電話番号、メールアドレスを御記入の上、「10 申込み・問合せ先」までお送りください。
(3)FAX
参加申込書に必要事項を記入し、「10 申込み・問合せ先」までお送りください。
参加申込書は産業技術センター(刈谷市)で配布するほか、産業技術センターのWebページからダウンロードできます。
URL:https://www.aichi-inst.jp/sangyou/other/seminar/
8 申込期限
2023年3月6日(月曜日) 午後5時
※申込期限前でも定員になり次第締め切ります。その際はセンターのWebページでお知らせします。
9 主催等
主催:あいち産業科学技術総合センター産業技術センター
後援:公益財団法人科学技術交流財団、愛知工研協会
10 申込み・問合せ先
あいち産業科学技術総合センター産業技術センター 自動車・機械技術室
担当:児玉、河田、加藤、宮田
電話:0566-45-6904
FAX:0566-22-8033
メール:kikai@aichi-inst.jp
【用語説明】
※1 知の拠点あいち重点研究プロジェクト
高付加価値のモノづくりを支援する研究開発拠点「知の拠点あいち」を中核に実施している産学行政の共同研究プロジェクト。2011年度から2015年度までの「I期」、2016年度から2018年度までの「II期」、2019年度から2021年度までの「III期」を実施。
2022年度からは「IV期」を実施中。
目的 |
大学等の研究シーズを活用して県内主要産業が有する課題を解決し、新技術の開発・実用化や新産業の創出を促進する。 |
実施期間 |
2019年度から2021年度まで |
参画機関 |
19大学 12研究開発機関等 106社(うち中小企業68社) |
プロジェクト名 |
・近未来自動車技術開発プロジェクト |
目的 |
重点研究プロジェクトIII期と同様 |
実施期間 | 2022年度から2024年度まで |
参画機関 | 15大学7研究開発機関等82社(うち中小企業57社) |
プロジェクト名 |
・プロジェクトCore Industry (コア インダストリー) |
※2 次世代航空機/自動車部品用高機能材料の高精度・高能率加工
研究リーダー |
名古屋大学 准教授 早坂 健宏 氏 |
事業化リーダー |
三菱重工航空エンジン株式会社 水谷 孝治(みずたに こうじ) 氏 |
内容
|
航空機や自動車などに導入が進められている、耐熱性・比強度の高い高機能材料や薄肉部品の切削加工は、難加工性による加工能率の低下や形状精度の悪化が課題となる。本研究テーマでは、脆性破壊、自励振動、工具損耗を抑えた切削加工技術を開発することで、次世代製造システムの確立を推進する。 |
参画機関 |
[企業] 三菱重工航空エンジン株式会社(小牧市)、株式会社デンソー(刈谷市)、株式会社デンソーダイシン(常滑市)、エヌティーツール株式会社(高浜市)、エヌティーエンジニアリング株式会社(高浜市) |
※3 脆性破壊
材料に外力が加わった際、変形を生じないまま広がる破壊形態。
※4 自励振動
外部から振動が与えられることなく持続する振動。
※5 超硬合金
硬質の金属粉末を所定の形状に調製し、焼結して作られる合金。
※6 SCPT合金
従来の超硬合金よりも強度、硬度、耐摩耗性が高い材料(日本特殊合金株式会社開発)。SCPTとはSuperfine-grained Cemented carbide by Pinning effect of Ti(C,N)の略称である。
このページに関する問合せ先
あいち産業科学技術総合センター 産業技術センター 自動車・機械技術室
担当:児玉、河田、加藤、宮田
電話:0566-45-6904