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知の拠点あいち重点研究プロジェクトIII期成果普及セミナー「革新的マルチマテリアル接合による軽量・高性能モビリティの実現」の参加者を募集します
愛知県では、知の拠点あいち重点研究プロジェクト※1で生まれた様々な技術や試作品等の開発成果(以下「成果」という。)の普及や技術移転、成果を活用した企業の製品開発支援などを行っています。
「知の拠点あいち重点研究プロジェクトIII期(2019年度~2021年度)」の研究テーマのうち、「革新的マルチマテリアル接合による軽量・高性能モビリティの実現※2」では、自動車などの輸送機器の軽量・高性能モビリティ実現を目指し、革新的マルチマテリアル接合技術の開発に取り組みました。
この度、本研究テーマにおける成果や最新の研究開発動向などを紹介するセミナー「革新的マルチマテリアル接合による軽量・高性能モビリティの実現」を開催します。
つきましては、本セミナーの参加者を募集しますので、お知らせします。参加費は無料です。多くの皆様の参加をお待ちしています。
1 日時
2023年3月16日(木曜日) 午後2時から午後4時10分まで (受付開始:午後1時45分)
2 場所
あいち産業科学技術総合センター産業技術センター 1階 講堂
愛知県刈谷市恩田町1丁目157番地1 電話:0566-45-5644
3 内容(詳細は案内チラシをご覧ください) [PDFファイル/191KB]
時間 | 内容 |
14時00分~ 15時00分 |
講演1 「革新的マルチマテリアル接合による軽量・高性能モビリティの実現―FSW※3によるAl/Fe接合プロセスとそのモニタリング技術」 豊橋技術科学大学 准教授 安井 利明 (やすい としあき) 氏 モビリティの軽量・高性能化を実現するにはFe、Al、CFRTPなど異種材料間の接合による車体構造のマルチマテリアル※4化が必要です。本講演では、FSWによるAl/Fe接合と接合プロセスのモニタリング手法について紹介します。 |
15時00分~ 15時10分 |
休憩 |
15時10分~ 15時40分 |
講演2 「異種材料接合技術の展開」 輝創(きそう)株式会社 代表取締役 前田 知宏 (まえだ ともひろ) 氏 「知の拠点あいち重点研究プロジェクトIII期」にて研究開発を行ったPMS処理※5による金属-樹脂接合技術の発展形として開発した、環境に優しく、簡単施工、コストダウンを可能にする新たな接合技術を紹介します。 |
15時40分~ 16時10分 |
講演3 「EV関連部品製造へのFSW適用に向けた取組」 ヤマザキマザック株式会社 主幹 松原 英司 (まつばら えいじ) 氏 100年に1度の変革期と言われる自動車業界において、EV関連部品へ従来工法に比べて封止性、小型軽量化のメリットのあるFSWの適用が進行しています。高出力化により冷却性能向上が求められているアルミ合金製インバータ※6ケースやモータケースの冷却回路製造へのFSW適用に向けたヤマザキマザックの取組を紹介します。 |
4 対象
研究開発に取り組む企業の方々を始め、どなたでも参加できます。
5 定員
50名 (申込先着順)
6 参加費
無料
7 申込方法
次のいずれかの方法により、お申込みください。
※申込時点で定員に達していた場合は、電話又はメールにてお知らせします。
(1)Webページ
以下のURL又は二次元コードから産業技術センターのWebページにアクセスし、「革新的マルチマテリアル接合による軽量・高性能モビリティの実現」の申込フォームに従って御記入ください。
申込後に自動返信メールにて確認メールを送信します。
URL:https://www.aichi-inst.jp/sangyou/other/seminar/
二次元コード
(2)メール
件名を「革新的マルチマテリアル接合による軽量・高性能モビリティの実現参加希望」とし、企業名、所在地、所属、氏名、電話番号、メールアドレスを御記入の上、「11 申込み・問合せ先」までお送りください。
(3)FAX
参加申込書に必要事項を記入し、「11 申込み・問合せ先」までお送りください。
参加申込書は産業技術センター(刈谷市)で配布するほか、産業技術センターのWebページからダウンロードできます。
URL:https://www.aichi-inst.jp/sangyou/other/seminar/
8 申込期限
2023年3月10日(金曜日) 午後5時
※申込期限前でも定員になり次第締め切ります。その際はセンターのWebページでお知らせします。
9 新型コロナウイルス感染防止対策
・発熱等(37.5℃以上)の症状がある方、又は体調が優れない方は、参加をお控えください。なお、当日会場にて明らかに体調不良等と認められる場合には参加をお断りする場合があります。
・会場は、参加者同士の距離を十分に確保し、定期的に換気をします。
・会場出入口にアルコール消毒液を設置しますので、手指の消毒をお願いします。また、マスク着用にも御協力ください。
・新型コロナウイルス感染症の拡大状況によっては、開催方法の変更や開催を中止とする場合があります。その際は改めてお知らせします。
10 主催等
主催:あいち産業科学技術総合センター産業技術センター
後援:公益財団法人科学技術交流財団、愛知工研協会
11 申込み・問合せ先
あいち産業科学技術総合センター産業技術センター 金属材料室
担当:廣澤、花井、藤波、太田
電話:0566-45-5644
FAX:0566-22-8033
メール:2023kinzoku_m7@aichi-inst.jp
【用語説明】
※1 知の拠点あいち重点研究プロジェクト
高付加価値のモノづくりを支援する研究開発拠点「知の拠点あいち」を中核に実施している産学行政の共同研究プロジェクト。2011年度から2015年度までの「I期」、2016年度から2018年度までの「II期」、2019年度から2021年度までの「III期」を実施。2022年度からは「IV期」を実施中。
目的 |
大学等の研究シーズを活用したオープンイノベーションにより、県内主要産業が有する課題を解決し、新技術の開発・実用化や新たなサービスの提供を目指す。プロジェクト終了時には、県内企業において、成果の実用化や製品化、社会での活用を見込むことができる研究開発を実施する。 |
実施期間 |
2019年度から2021年度まで |
参画機関 |
19大学 12研究開発機関等 106社(うち中小企業68社) |
プロジェクト名 |
・近未来自動車技術開発プロジェクト |
目的 |
重点研究プロジェクトIII期と同様 |
実施期間 | 2022年度から2024年度まで |
参画機関 | 15大学7研究開発機関等82社(うち中小企業57社) |
プロジェクト名 |
・プロジェクトCore Industry (コア インダストリー) |
※2 革新的マルチマテリアル接合による軽量・高性能モビリティの実現
研究リーダー |
豊橋技術科学大学 准教授 安井 利明 氏 |
事業化リーダー |
株式会社アイシン 山口 修平(やまぐち しゅうへい) 氏 輝創株式会社 前田 知宏 氏 エヌティーツール株式会社 森 達也(もり たつや) 氏 |
内容
|
マルチマテリアル化を実現する3つの接合技術(PMS処理、FSW、塑性締結)による革新的マルチマテリアル接合技術を確立し、自動車などの輸送機器の軽量・高性能モビリティ実現を目指す。 |
参画機関 |
[企業] 株式会社アイシン(刈谷市)、輝創株式会社(名古屋市守山区)、エヌティーツール株式会社(高浜市)、オーエスジー株式会社(豊川市) |
※3 FSW
FSWとは、Friction(フリクション) Stir(ステア) Welding(ウェルディング)の略で、摩擦攪拌接合のこと。接合手法の一種で、接合部材と接合ツールとの間の摩擦発熱とそれに伴う固相状態での塑性流動を利用した固相接合。
※4 マルチマテリアル
単一素材ではなく複数の素材を組み合わせること。特性の異なる複数の素材を組み合わせることにより高強度化や軽量化が実現可能となる。
※5 PMS処理
PMS処理とは、Prominent(プロミネント) Micro(マイクロ) Structure(ストラクチャー)の略で、金属粉末を金属基材上に乗せレーザ照射し、隆起微細構造を生成する処理。
※6 インバータ
直流電圧を交流電圧に変換する装置。
このページに関する問合せ先
あいち産業科学技術総合センター 産業技術センター 金属材料室
担当:廣澤、花井、藤波、太田
電話:0566-45-5644