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知の拠点あいち重点研究プロジェクトIII期成果普及セミナー「位相コントラストCT観察の実践(測定実習付き)」の 参加者を募集します
愛知県では、知の拠点あいち重点研究プロジェクト※1で生まれた様々な技術や試作品等の開発成果(以下「成果」という。)の普及や技術移転、成果を活用した企業の製品開発支援などを行っています。
「知の拠点あいち重点研究開発プロジェクトIII期(2019年度~2021年度)」のうち「革新的モノづくり技術開発プロジェクト※2」では、モノづくり愛知の根幹である基盤技術の更なる高度化を目指し、マテリアルズ・インフォマティクス※3等の先進的なツールを用いた材料・プロセスの開発や高度な加工技術、その裏付けとなるシンクロトロン光※4等の評価技術の開発に取り組みました。
この度、本プロジェクトの成果である「プラスチックや食品など軽元素が主体となる試料の構造を可視化できる」位相コントラストCT技術※5について、あいちシンクロトロン光センターでの測定事例紹介を中心としたセミナー及び測定実習を開催します。
研究開発に取り組む企業の方々を始め、どなたでも自由に参加できますので、皆様の参加をお待ちしています。
1 日時
2023年11月29日(水曜日) 午前10時から午後5時まで
(受付開始:午後9時30分)
2 会場
セミナー:あいちシンクロトロン光センター 2階 大会議室
測定実習:あいちシンクロトロン光センター ビームラインBL8S2
愛知県瀬戸市南山口町250番3
(東部丘陵線リニモ「陶磁資料館南」駅 下車すぐ)
3 内容(詳細は案内チラシを御覧ください) [PDFファイル/660KB]
時間 | 内容 | |
10時~10時05分 | 挨拶(あいち産業科学技術総合センター 共同研究支援部 計測分析室長 兼 シンクロトロン光活用推進室長) | |
10時05分~11時25分 |
・セミナー |
|
11時30分~17時 (途中休憩有り) |
・測定実習 |
4 対象
研究開発に取り組む企業の方々を始め、どなたでも自由に参加できます。
5 定員
10名(申込先着順)
6 参加費
無料
7 申込方法
次のいずれかの方法により、お申込みください。
(1)Webページから申込みの場合
以下のURL又は二次元コードからあいち産業科学技術総合センターのWebページにアクセスし、該当の成果普及セミナー「位相コントラストCT観察の実践(測定実習付き)」の申込フォームに従って御記入ください。
申込後に自動返信メールにて確認メールを送信します。
https://www.aichi-inst.jp/acist/other/seminar/
(2)メールによる申込みの場合
件名に「成果普及セミナー11/29参加申込」と入力し、企業名、所属、氏名、企業住所、電話番号、メールアドレスを御記入の上、下記メールアドレスへお申込みください。
メールアドレス:seminar@chinokyoten.pref.aichi.jp
※申込者には確認のメールをお送りします。
8 申込期限
2023年11月22日(水曜日) 午後5時
申込期限前でも定員になり次第締め切ります。その場合は、あいち産業科学技術総合センターのWebページでお知らせします。
9 主催
愛知県、公益財団法人科学技術交流財団
10 申込み・問合せ先
あいち産業科学技術総合センター 共同研究支援部 シンクロトロン光活用推進室
(担当:福岡、杉山(信)、中尾)
電話:0561-76-8315
メール:seminar@chinokyoten.pref.aichi.jp
【用語説明】
※1 知の拠点あいち重点研究プロジェクト
高付加価値のモノづくりを支援する研究開発拠点「知の拠点あいち」を中核に実施している産学行政の共同研究プロジェクト。2011年度から2015年度まで「重点研究プロジェクト(I期)」、2016年度から2018年度まで「重点研究プロジェクト(II期)」、2019年度から2021年度まで「重点研究プロジェクト(III期)」を実施し、2022年8月から「重点研究プロジェクトIV期」を実施している。
目的 | 大学等の研究シーズを活用して県内主要産業が有する課題を解決し、新技術の開発・実用化や新産業の創出を促進する。プロジェクト終了時には、県内企業において、成果の実用化や製品化、社会での活用を見込むことができる研究開発を実施する。 |
実施機関 | 2019年度から2021年度まで |
参画機関 | 19大学 12研究開発機関等 106社(うち中小企業68社) |
プロジェクト名 |
・近未来自動車技術開発プロジェクト ・先進的AI・IoT・ビックデータ活用技術開発プロジェクト ・革新的モノづくり技術開発プロジェクト |
目的 | 重点研究プロジェクトIII期と同様 |
実施機関 | 2022年度から2024年度まで |
参画機関 | 15大学 7研究開発機関等 88社(うち中小企業59社) |
プロジェクト名 |
・プロジェクトCore(コア) Industry(インダストリー) ・プロジェクトDX(ディーエックス) ・プロジェクトSDGs(エスディージーズ) |
※2 革新的モノづくり技術開発プロジェクト
合計9件の研究テーマからなるプロジェクトで、材料・プロセス開発の短期間化と最適化の実現、新規加工技術による自動車の軽量化や航空機エンジンの高性能化、積層造形を用いた革新的金型開発による生産性向上の実現等に取り組んだ。本プロジェクトの研究開発成果は、以下の「知の拠点あいち」Webページに掲載。
https://www.chinokyoten.pref.aichi.jp/cooperation/project03-04.html
※3 マテリアルズ・インフォマティクス
統計解析やコンピュータサイエンスの知見を使って、材料開発を効率化する取り組み。
※4 シンクロトロン光
ほぼ光速で直進する電子が電磁石によって進行方向を変えられた際に発生する光(電磁波)のこと。非常に明るく、マイクロ波、赤外光、可視光、紫外光からX線まで連続した波長の光を含む。この光を利用して様々な計測・分析を行う。
あいちシンクロトロン光センターとは、公益財団法人科学技術交流財団が整備・運営する、シンクロトロン光を用いて分子や原子レベルで物質の組成等を解析できるナノテク研究に不可欠な最先端の計測分析施設(2013年3月オープン)。
産業利用を主目的とし、隣接するあいち産業科学技術総合センターが備える高度計測分析機器との相互利用によって、地域企業の技術的な課題解決を強力に支援する。
URL:https://www.aichisr.jp/
※5 位相コントラストCT技術
従来のX線CTでは、物質を透過するX線の量、言い換えればX線の吸収量を情報として取り出している。吸収量は重元素ほど大きいという性質があり、軽元素が主体の高分子や生体材料を試料とする場合、十分なコントラストが得られない。位相コントラストCTでは、試料中でX線の位相が変化する現象を利用して画像を得る手法であり、軽元素であっても大きなコントラストが得られる特徴がある。
(参考)講師紹介
名古屋大学 准教授 櫻井 郁也 氏
2001年 国立研究開発法人理化学研究所 宇宙放射線研究室 研究員
2004年 名古屋大学 エコトピア科学研究所 研究員
2009年 名古屋大学 シンクロトロン光研究センター 特任准教授
2019年 公益財団法人科学技術交流財団 あいちシンクロトロン光センター 主任技術研究員
2020年 名古屋大学 シンクロトロン光研究センター 特任准教授。現在に至る。
主な研究内容は、シンクロトロン光による微細加工技術の開発、X線CT測定法の開発である。
このページに関する問合せ先
あいち産業科学技術総合センター
共同研究支援部シンクロトロン光活用推進室
担当 福岡、杉山(信)、中尾
ダイヤルイン 0561-76-8315
愛知県経済産業局産業部産業科学技術課
科学技術グループ
担当 山本、榊原、松崎
ダイヤルイン 052-954-6351