本文
(募集は終了しました)【知事会見】大学共同利用機関法人自然科学研究機構岡崎3研究所との連携協定締結式、大隅良典先生特別講演会及び基礎科学講演会の参加者を募集します
(募集は終了しました)【知事会見】大学共同利用機関法人自然科学研究機構岡崎3研究所との連携協定締結式、大隅良典先生特別講演会及び基礎科学講演会の参加者を募集します
愛知県は、大学共同利用機関法人自然科学研究機構の基礎生物学研究所、生理学研究所及び分子科学研究所(全て岡崎市。以下「岡崎3研究所」という。)と連携して、基礎科学における人材の育成、研究成果の普及などの取組を行い、科学技術の発展や産業の振興を推進するため、岡崎3研究所と4者による連携協定を締結することとし、その締結式を開催します。
また、かつて基礎生物学研究所に在籍され、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞された大隅良典先生による特別講演会及び、岡崎3研究所の研究者による基礎科学講演会を開催します。
つきましては、連携協定締結式等の参加者を募集しますので、お知らせします。基礎科学の重要性を認識し、科学に対する好奇心を育む機会として、多くの皆様の御参加をお待ちしております。
1 日時
2022年12月25日(日曜日)午後2時30分から午後4時45分まで(午後2時開場)
2 会場
あいち・なごやノーベル賞受賞者記念室(【参考2】参照)
(名古屋市科学館生命館地下2階「サイエンスホール」)
名古屋市中区栄二丁目17番1号
電話番号 052-201-4486
3 スケジュール
14時30分~14時45分 岡崎3研究所との連携協定締結式 ・・・以下「4」参照
14時45分~15時00分 休憩
15時00分~16時00分 大隅良典先生特別講演会 ・・・以下「5」参照
16時00分~16時45分 基礎科学講演会 ・・・以下「6」参照
(会場内において、大隅良典先生のノーベル賞メダル公式レプリカを展示)
4 連携協定締結式
(1)主な出席者
・大学共同利用機関法人自然科学研究機構(【参考1】参照)
機構長 川合 眞紀氏
基礎生物学研究所長 阿形 清和氏
生理学研究所長 鍋倉 淳一氏
分子科学研究所長 渡辺 芳人氏
・公益財団法人大隅基礎科学創成財団 理事長 大隅 良典氏
(東京工業大学 栄誉教授、
自然科学研究機構 特別栄誉教授、基礎生物学研究所 名誉教授)
・愛知県知事 大村 秀章
(2)次第
ア 開式、趣旨説明
イ 愛知県 大村知事挨拶
ウ 自然科学研究機構 川合機構長挨拶
エ 協定書署名(大村知事と岡崎3研究所長による連名)
オ 記念撮影
(3)主な連携・協力事項
ア 科学技術に携わる人材の相互交流に関すること
イ 県内企業等への基礎科学分野の研究成果普及に関すること
ウ 基礎科学分野の担い手、若手研究者の人材育成に関すること
5 大隅良典先生特別講演会
テーマ:科学の大切さと研究の楽しさ
講 師:公益財団法人大隅基礎科学創成財団 理事長 大隅 良典氏
(東京工業大学 栄誉教授、
自然科学研究機構 特別栄誉教授、基礎生物学研究所 名誉教授)
概 要:
「流行ではなく面白いことを」との思いで進められ、ノーベル賞受賞につながった基礎生
物学研究所でのオートファジー(※)の研究。短期間での見返りを求める近年の科学研究の
風潮とは裏腹に、一見何の役に立つのか分からない研究から自然科学上の多くのパラダイム
シフトが引き起こされてきました。
この特別講演会では、大隅良典先生から、知的好奇心に突き動かされ顕微鏡で酵母を見続
けたことで得られた新たな発見と、それに基づく地道な研究活動、世界で初めてオートファ
ジーを観察した瞬間の感激、さらには基礎科学の大切さなどをお話いただきます。
※オートファジーとは、細胞内にある不要な物質を分解する仕組みのこと。自分で自分の細
胞を包み込み分解することから「自食作用」ともいわれます。
6 基礎科学講演会
ア テーマ:カブトムシのツノ作りのなぞにせまる
講 師:自然科学研究機構 基礎生物学研究所 教授 新美 輝幸氏
概 要:
生命誕生以来の長い歴史の中で様々な環境に適応した多種多様な生物たち。
しかし、非モデル生物の興味深い生命現象の多くは、解析がほとんど進んでいません。
ここでは、基礎生物学研究所で進められているカブトムシをモデルとした角形成の研
究について紹介します。
イ テーマ:MRIで分かる脳の情報伝達経路
講 師:自然科学研究機構 生理学研究所 教授 竹村 浩昌氏
概 要:
私たちヒトの脳には、たくさんの役割が異なる場所があります。
近年、脳の場所どうしを結ぶ線維の束を生きているヒトの脳から測ることができる
ようになってきました。
今回の発表では、生理学研究所で進められているヒトの脳を対象とした最新の研究
について紹介します。
ウ テーマ:「ねじれた光」で見る鏡写しの世界
講 師:自然科学研究機構 分子科学研究所 教授 岡本 裕巳氏
概 要:
右手と左手は鏡写しの関係にありますが、私達の体を作る多くの分子や、身の回りの
物質でも、右向きと左向きの区別があります。
光にも右円偏光と左円偏光という、ねじれた性質を持つ光があり、この二つは鏡写し
の関係になります。
ねじれた光を使って右向きと左向きの物質を作り出したり、区別して観察する研究に
ついて紹介します。
7 ノーベル賞メダルレプリカ展示
基礎生物学研究所が保管する大隅良典先生のノーベル賞メダルレプリカを会場内において特
別展示します。
8 対象
小学校高学年以上
9 定員
100名程度(申込先着順)
10 参加費
無料
※ただし、名古屋市科学館への入館には所定の観覧料が必要です。
名古屋市科学館の「展示室のみ」観覧料(一般400円、高大生200円、中学生以下無料)で観覧
可能
11 申込期間
2022年12月2日(金曜日)から12月21日(水曜日)正午まで
12 申込方法
県Webページ「あいち電子申請・届出システム」に、「自然科学研究機構岡崎3研究所」又は「大
隅良典先生特別講演会」と入力して検索し、氏名(ふりがな)、年代、電話番号 、メールアドレス
を記入してお申込みください。
※受付は、申込先着順とし、参加いただく方には御案内メールをお送りします。
あいち電子申請・届出システム
https://www.shinsei.e-aichi.jp/pref-aichi-u/offer/offerList_detail.action?tempSeq=62275
13 主催
愛知県
大学共同利用機関法人自然科学研究機構 基礎生物学研究所、生理学研究所、分子科学研究所
あいち・なごやノーベル賞受賞者記念室運営協議会(講演会について)
14 新型コロナウイルス感染症対策について
・会場では新型コロナウイルスの感染予防対策を講じて実施します。御参加の際は、マスク
着用などの感染予防に御協力いただくとともに、体調が優れない場合は、参加をお控えく
ださい。
・新型コロナウイルス感染の拡大等により、内容の変更や開催を中止する場合は、改めて
お知らせします。
15 取材について
当日の取材を希望される方は、会場準備の都合上、添付「取材申込書」を以下の取材申込先
へFAXまたは電子メールにて御提出ください。
取材申込先:愛知県経済産業局産業部産業科学技術課科学技術グループ
(松崎、土取、伊藤)
FAX:052-954-6977 電子メール:san-kagi@pref.aichi.lg.jp
申込期限:2022年12月21日(水曜日)正午
16 問合せ先
愛知県経済産業局産業部産業科学技術課 科学技術グループ(松崎、土取、伊藤)
電話番号:052-954-6351
【参考1】大学共同利用機関法人自然科学研究機構について
目 的 |
自然科学研究機構は、宇宙、物質、エネルギー、生命など広範な自然科学の探求を担った大学共同利用機関法人である。全国の国公私立大学等の研究者とともに、分野を超えて重要な課題の先導的研究の推進に取り組んでいる。また、未来の学問分野を切り拓いていく研究者コミュニティの中核拠点として、自然への理解を一層深め、豊かで永続的な人類社会構築への貢献を目指す。 |
||||
代 表 者 |
機構長 川合 眞紀 |
||||
人員規模 |
1,705名(2022年4月1日現在) |
||||
構成機構 |
基礎生物学 研究所 |
生理学研究所 |
分子科学 研究所 |
国立天文台 |
核融合科学 研究所 |
愛知県岡崎市明大寺町西郷中38 |
東京都三鷹市 |
岐阜県土岐市 |
<今回協定を締結する、岡崎3研究所の概要>
1 基礎生物学研究所
目 的 |
基礎生物学研究所は、生物現象の本質を分子細胞レベルで解明することを目指し、 細胞生物学、発生生物学、神経生物学、進化多様性生物学、環境生物学、理論生物学、イメージングサイエンスなどの研究領域にわたる幅広い研究活動を行っている。また基礎生物学研究の中核拠点として全国の研究者に共同利用・共同研究の場を提供している。 |
代 表 者 |
所長 阿形 清和 |
人員規模 |
297名(2022年4月1日現在) |
研究分野 |
細胞生物学、発生生物学、神経生物学、進化多様性生物学、環境生物学、理論生物学、イメージングサイエンス |
研究施設 |
超階層生物学センター、IBBPセンター、アイソトープ実験センター(岡崎共通研究施設) |
2 生理学研究所
目 的 |
生理学研究所は、ヒトのからだ、とりわけ脳の働きに関する最先端の研究を推進し、国内外の研究者と共同研究を行い、大学院生を含む若手研究者の育成を行っている。分子・細胞からヒト個体のレベルに至る様々なからだの仕組みを理解する多様な研究を支えるため、多くの世界最先端の測定装置が設置されており、これらの計測機器の測定・解析技術の向上に努め、国内外の研究者へ装置と測定技術を幅広く供することで、日本の生理学研究の中核を担っている。 |
代 表 者 |
所長 鍋倉 淳一 |
人員規模 |
228名(2022年4月1日現在) |
研究分野 |
分子細胞研究、生体機能調節研究、基盤神経科学研究、システム脳科学研究 |
研究施設 |
研究連携センター、脳機能計測・支援センター、行動・代謝分子解析センター、情報処理・発信センター、動物資源共同利用研究センター(岡崎共通研究施設) |
3 分子科学研究所
目 的 |
分子科学研究所は、多様な物質循環、エネルギー変換を司っている「分子」についての知識を深め、卓越した機能をもつ分子系を創成すること、および国際的な中核共同研究センターとして分子科学研究を先導すると同時に、分子が関与する広汎な関連分野の研究者と協同して、科学の新たな研究領域を創出することを目指している。 |
代 表 者 |
所長 渡辺 芳人 |
人員規模 |
231名(2022年4月1日現在) |
研究分野 |
理論・計算分子科学、光分子科学、物質分子科学、生命・錯体分子科学、他 |
研究施設 |
極端紫外光研究施設、機器センター、装置開発室、計算科学研究センター(岡崎共通研究施設) |
【参考2】あいち・なごやノーベル賞受賞者記念室について
1 場所
名古屋市科学館 生命館 地下2階(名古屋市中区栄二丁目17番1号)
2 開館時間
午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
※協定締結式当日(12月25日(日曜日))は、記念室を閉室します。
3 休館日
毎週月曜日(祝日の場合は直後の平日)、毎月第3金曜日(祝日の場合は第4金曜日)、年末年
始(12月29日から1月3日まで)
※臨時開館、休館日があります。
4 観覧料
名古屋市科学館の「展示室のみ」観覧料(一般400円、高大生200円、中学生以下無料)で観
覧可能
5 開設日
2021年3月23日
6 展示内容
ゾーン |
内容 |
「ゾーン1」 大型映像展示 |
受賞者の偉大さや受賞研究の内容・成果などを、直感的かつ分かりやすく伝える壁一面に展開するダイナミックな映像展示 |
「ゾーン2」 受賞者ユニット展示 |
受賞者の研究者人生や研究内容、成果の社会的な貢献を学ぶことができるストーリー性のある体験展示 |
「ゾーン3」 体験交流展示 |
受賞研究をテーマとした実験やノーベルウィークに行われる晩餐会の疑似体験など、受賞者やノーベル賞を多様な切り口で捉えた展示 |
「ゾーン4」 ノーベル賞解説展示 |
ノーベル賞の概要や著名な受賞者を紹介するガイダンス展示 |
7 展示対象の受賞者
愛知県内の大学・研究機関に在籍実績のあるノーベル賞受賞者
(受賞年順・敬称略)
氏名 |
受賞年 |
受賞理由 |
在籍実績機関 |
野依 良治 |
2001年化学賞 |
キラル触媒による不斉反応の研究 |
名古屋大学 |
小林 誠 |
2008年物理学賞 |
CP対称性の破れの起源の発見 |
名古屋大学 |
益川 敏英 |
2008年物理学賞 |
名古屋大学 |
|
下村 脩 |
2008年化学賞 |
緑色蛍光タンパク質の発見 |
名古屋大学 |
赤﨑 勇 |
2014年物理学賞 |
青色発光ダイオードの発明 |
名城大学 名古屋大学 |
天野 浩 |
2014年物理学賞 |
名古屋大学 名城大学 |
|
大隅 良典 |
2016年生理学・医学賞 |
オートファジーの仕組みの解明 |
基礎生物学研究所 |
吉野 彰 |
2019年化学賞 |
リチウムイオン電池の開発 |
名城大学 |
8 ノーベル賞受賞者記念室運営協議会
記念室施設の管理運営を行うとともに、ノーベル賞受賞者を招いての講演会といったイベント
などにより次世代人材の科学技術への関心と理解増進を図るため、2020年7月22日に愛知県と
名古屋市により共同協議会を設置しました。
【参考3】大隅良典先生の略歴
1945年 福岡県福岡市にて誕生
1967年 東京大学教養学部基礎科学科卒業
1972年 東京大学院理学系研究科相関理化学専門課程博士課程単位取得満期退学
1974年 東京大学から理学博士の学位を取得
ロックフェラー大学ジェラルド・モーリス・エデルマン研究室博士研究員
1996年 岡崎国立共同研究機構(現 自然科学研究機構)基礎生物学研究所分子細胞生物学研究部門教授
総合研究大学院大学生命化学研究科基礎生物学専攻教授
2009年 自然科学研究機構基礎生物学研究所 名誉教授
東京工業大学統合研究所フロンティア研究機構 特任教授
2014年 東京工業大学 栄誉教授
2016年 ノーベル生理学・医学賞受賞
2017年 東京大学 特別栄誉教授
自然科学研究機構 特別栄誉教授
公益財団法人大隅基礎科学創成財団 理事長
このページに関する問合せ先
愛知県経済産業局産業部産業科学技術課
科学技術グループ
電話:052-954-6351
内線:3409、3384
メール:san-kagi@pref.aichi.lg.jp