| 長引く不況、国内企業の中国など海外への進出等、わが国における物作りの弱体化が心配されていますが、逆風下においても独自の創意工夫により、堅調に業績を伸ばしている企業も少なくありません。当コラムにおいて、そのような愛知県の魅力的な企業をご紹介していきます。個々の企業を通して、物作りのメッカ、愛知県の今後を考える上での一助として頂ければ幸いです。今回はエイアールブイ株式会社です。 |
| エイアールブイ株式会社 エイアールブイは水処理関連機器の開発などを主に手がけています。従来より大学などとの連携によ研究開発を積極的に行い、最近では現在製造業において最も脚光を浴びているカーボンナノチューブ、カーボンナノホーンの製造機及び試料の販売にのりだしており、経済誌等にも取り上げられています。 社長の夏目さん(右)に、お話を伺いました。 |
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| Q1.御社のお名前であるエイアールブイとは何を意味しているのですか。主な事業は何でしょうか。 |
| A.エア・リクリエーショナル・ビークルです。昭和43年に松下電器産業の住宅設備設計・機械設備設計の会社として創業しておりますが、昭和47年より、趣味のハンググライダーやエンジンつきのミニ飛行機の製作を手がけるようになりました。ただ、日本ではなかなかこれらを飛ばす用地が確保できず、次の手として、当時アルカリイオン水などの機能水がブームだったこともあり、水処理の分野に進出を始めました。水処理生成機は現在当社の主力製品となっていますが、日本の市場は当初反応が芳しくありませんでした。しかし、アメリカのコスコ、ウオルマート、スターバックスなどで処理した水が採用され、現地で評価を得ると、日本においても企業が採用してくださるようになりました。 | 水処理生成機 |
| Q2.ナノテク関連に進出しようとお考えになったきっかけついて教えてください。 |
| A.平成11年頃より独自に調べておりました。 その後、豊橋サイエンス・クリエイトの中島さんより、豊橋技術科学大学との連携を持ちかけられ電気分解の技術が流用出来そうだと思い、同大学の滝川助教授をご紹介いただきました。滝川助教授の構想を具体化する形で、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーンの製造装置(下記写真)を作成いたしました。 |
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| Q3.カーボンナノ素材の製造装置に続き、最近カーボンナノ物質のサンプル販売を始められましたが、反響はいかがでしょう。また、具体的な用途を教えてください。 |

| A.カーボンナノチューブは環境、医療、新エネルギーなど様々な分野で応用される素材であり、今後の製商品の高付加価値化に必要不可欠なものです。 応用例としては、新世代のディスプレイである電界放射ディスプレイ用、高強度樹脂用、燃料電池用等です。 多数の自動車、家電メーカーから引き合いがあり、ナノマテリアルの実験・分析等に役立てていただいてます。 |



| Q4.カーボンナノ素材の製造装置はどのような特徴をお持ちでしょうか。 |
| A.トーチアーク方式を採用し、従来の製造装置と比較してコンパクトで、かつ高純度なナノ素材を製造できるのが特徴です。本機は小型で量産には向かないのですが、非常に高品質なナノ素材を製造することが可能です。今後は単位時間当たりの製造量を増やしていくことを目標にしています。 |
| Q5ナノテク関連以外にも研究開発して見えるのでしょうか。 |
| A.東北大学の小浜教授と共同で、エアロトレインという新しい、乗り物の研究を行っております。太陽光発電、風力発電により、プロペラを回転させて、翼をつけた列車を高速で走らせるものです。燃料電池の併用により、夜間、雨天でも走行が可能となり、非常にエネルギー消費の少ない乗り物として期待できます。 |
エアロトレイン
| Q6.愛知県で企業活動を行なって良かった事があれば教えてください。 |
| A.ナノテクノロジーの研究は豊橋技術科学大学等、県下の大学が非常に進んでおり、産学連携を図るうえで、非常に有益でした。 |
後書き
| 最近工業系の新聞等で、毎日のようにでるナノテク、産学連携。この2つのキーワードを押さえて積極的な企業活動をされています。特にナノテクになると大企業でなければ対応できないようなイメージがあったのですが、9名の会社でここまでできるのかと驚かされました。夏目社長のお話を伺うと、様々な所で人的なコネクションを持つように心がけてみえて、その結果共同研究を行うことができたとのことです。中国製品の台頭等により、高付加価値商品の開発が今後の生き残りの鍵を握るといわれていますが、 エイアールブイのような取り組みは今後益々重要になってくるのではないでしょうか。 |
| 名称及び代表者名 | エイアールブイ株式会社 代表取締役社長 夏目伸一 | |
| 本社所在地 | 〒441−1324愛知県新城市字内井道南23−11 | |
| 電話・FAX | 05362−2−2844、FAX05362−2−2845 | |
| ホームページ | http://www.arv.co.jp |