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平成28年度第1回愛知県道徳教育推進会議

ページID:0135175 掲載日:2016年8月1日更新 印刷ページ表示

平成28年度第1回愛知県道徳教育推進会議を開催しました。

 平成28年5月27日(金曜日)東大手庁舎で平成28度第1回愛知県道徳教育推進会議を開催しました。

 開催目的は、本県の学校における道徳教育をより効果的に推進するとともに、道徳教育の充実・推進に向けて、県民全体で取り組む気運を醸成することです。

 今回の会議では、平成28年度の協議題「『特別の教科 道徳』の実施を見据えた道徳教育の充実」について、多方面からの御意見・御助言をいただきました。その内容を報告いたします。

推進会議の概要

平成28年度第1回愛知県道徳教育推進会議協議の概要(議事録)

日時:平成28年5月27日(金曜日)10時00分~12時00分

1 開会

2 愛知県教育委員会あいさつ(義務教育課長)

3 委員等紹介

4 議長・副議長選出

5 議長・副議長あいさつ

6 議事

 

【報告事項】

(1) 平成28年度愛知県道徳教育推進会議の協議題について

(2) 平成28年度研究推進校の研究計画について

【協議事項】

(1) 協議内容

     「子どもを捉え、よさを伸ばすための評価において、大切なことは何か。」

・ (振り返りシートについて)授業の中で子どもたちが記述したものをたくさん蓄積し、それらを一つ一つ読み込んでいくことは、担任がクラスの子どもをよく見ることにつながり、問題が発生したり、困っているような発言があったりした ときに子どもに柔軟に対応していくことができるようになる。他の教師では後のフォローができない。振り返りシートは毎回7、8分の時間を確保して書かせている。また、主発問は、よりよく生きるということを考えることができるようなものにしている。

・ 保護者から評価を見ると、どうしてそうした評価なのだろうと思うことがある。したがって、記録を残しておくことは大切なことだと思う。道徳の授業以外でも、この子が何をやったのかということが分かるような記録を残しておくと、どうしてそのような評価になったかが説明できる。Q-U検査については、変化が分かるので良い方法であると思う。

・ 教科の授業では、自分が何を学んだかということをしっかり理解していないと、「楽しかった」で終わってしまう。そうした意味で、自己評価は大切であると思う。道徳の授業でも、学習課題があり、まとめがないといけないと思う。今日、何を学びたいかを、子どもたちみんなで合意形成し、最初の気付きと最後の気付きとどう変わったのかを自己評価させるとよいと思う。また、他者評価も大切である。グループやペアの学習の中で、友達から学んだことを評価していくとよい。ポートフォリオも良いと思う。自分の学びや成長を感じることができる。ポートフォリオも授業だけで利用するのではなく、掲示等をして授業外で利用することも大事である。学んだことを掲示することで、それを見た子どもが、また考えを深めることができる。

・ 「考える道徳」になると、活動のない道徳はなくなり、より活動が活発となる。したがって、子どもたちの成長をしっかりと見ることが大切である。そうした意味で、ポートフォリオは有効であるが、ポートフォリオを行うこと自体が目的となってはいけない。

・ 新任の頃、読み物資料を使った道徳に取り組み、主人公の心情理解を中心に授業を進めてきた。今はこうした形が批判されている。何を題材にして授業をしていくかが大切である。問題解決型の学習のように、答えが出ないような問題を子どもたちに提示していかないと様々な評価もできなくなってくる。資料を探すことも大事であるし、それにあった評価をすることも大事である。例えば、パフォーマンス評価をするときには、それに合った資料があると思う。したがって、資料を探すことも評価にとっては大切なことである。

・ 道徳の授業に対する評価をするのか、生活全般の評価をするのかどちらか。はっきりしない部分がある。

・ 道徳の時間だけとはいうものの、教科や他の生活にも必ず関連してくる。本当に道徳の時間だけで評価できるのかという問題がある。

・ 仮に我が子の道徳の評価が悪くても、親としては自分自身が判断するという気持ちになると思う。学校ではうまく自分の気持ちが書けなくて道徳性が低く評価されたとしても、家では道徳性のある姿を見せることがある。一人の人間としての評価をしてもらうのが一番である。そこに本音が出るのだろうかという心配がある。

・ 道徳は概念であると思っている。知識ではないので、子どもの書いた文章力で評価されてしまうと、少しかわいそうだなと親としては考える。そこを補うのは、先生方がフィルターを持たずに、その子自身をしっかりと見ていただくことであると思う。道徳は、その人がきちんとした社会生活を送るためのしつけの部分が基本となると思う。人としてちゃんとあってほしいという部分をどう見るか、親が見えていない部分を客観的にどう見るかが大事になる。他者評価をすると悪いところはすぐ見つかる。しかし、本当にそれが悪いところなのかとなるとどうか分からない。言った者勝ちになってはいけないので、会社では「いいところカード」を出し、良いところをまねしようとしている。一つの考えを基にするのではなく、多くのデータを基として評価するとよい。

・ 総合的な学習の時間のような記述になるのではないかと考えている。

・ 週に1時間の道徳の授業で、その子の全てが評価されるのはどうかと思う。

・ シートに書かれたものが全てになってしまう怖さがある。成長過程をトータルで評価していただき、良いところを見付けていただくことが伸ばすことにつながる。

・ 要領よく文章をまとめて、「良いこと」「悪いこと」だけで評価されることが怖い。知識の部分ではなく、心の部分が評価されるようになるとよい。

・ 道徳の授業は難しく、いつもモヤモヤして終わることが多い。一人の人間として子どもを評価するときに、それを見ていく人間はどうなのかという点も気になる。子どもの小さな変化を見逃さず、その考えを取り上げてあげると成長につながると思う。そうした意味で自己評価も効果がある。また、先生たちが「子どもの見方」のような研修を行うと良い。

・ 授業を行う際に、どれが有効な中心発問かを議論する。その際に、迷ったとき、いつも学習指導要領に戻ることにしている。そうすると本時の目標がはっきりして、議論に方向性が与えられる。道徳が教科化されたために、授業の中での評価が必要になってきた。そして、子どもたちが成長していくための授業の在り方がポイントになってくると思う。 どのような授業を行うことで、しっかりとした価値観を持った日本人を育成するか。そのためには、授業のねらいをしっかりと持つことが大切である。そして、子どもたちが、どこまで分かったかということを評価するとよい。

・ 親の視点と学校の視点がやや違っている。学校は、学習指導要領のねらいを達成するためにどう手立てを講じるかに視点があり、親は、子どもの状態を見て、どのようにしたら成長していくかに視点がある。この二つがうまく合わさったとき、子どもが欲する伸び方と内容項目が一致すると考えられる。

・ 教師は、書いたものだけで判断するのではなく、今までの毎日の観察を基に判断することが大切となる。今後も教科化を契機に続けていくことが大切である。

・ 結論が出ない問題があって、それを子どもたちが考えていくことが、今求められている。だから、道徳を変えていかなくてはならない。そして、道徳の評価は良い悪いということを評価するのではなく、その子個人を見て、どこまでできるようになったかということを評価して保護者に伝えていけば良い。

・ (Q-Uの活用について)満足群に近づけるために学級の状態を判断して指導を進めていく。40人の学級で40人を変えるのは難しい。Q-Uの結果から、内容項目についてプラスの数名とマイナス数名を関わらせることにより、その変化を見ることができる。それが評価につながっていく。問題解決型の学習にも取り組んでおり、授業の導入でねらいを確認した後、教材の中から問題点を見付け、解決をしていく。そして、後半に一般化するための別の問題を解決させている。しかし、時間的に厳しく、ワークシートを書く時間がなかなか確保できない。

・ 学習指導要領解説から評価について確認してみると、まず、記述式であること、相対評価ではなく成長を積極的に受け止める個人内評価であること、優劣で評価をしないこと、内容項目ごとではなく、おおくくりにして評価するということとなっている。総合的な学習の時間の記録、特別活動の記録、行動の記録というのを踏まえて総合的な所見が書かれ、それに加えて道徳科の評価がなされる。これも他の授業と同様に、授業の中での子どもたちの発言や記述したものなど事実を基本にして記述式で書かれていくことが予想される。そして、様々な評価の中で、子どもたちの成長を捉えて所見にしていくと考えられる。研究校では、事実だけでよいのか、子どもたちの心情面まで踏み込んだ方がよいのかを研究していただけると有り難い。

・ 評価をする上で、子どもの記録を蓄積することも大事であるが、板書をデジタルカメラで撮影しておく方法もある。その際に、子どもの意見が誰のものか分かるようにネームプレートを貼っておくとよい。また、グループ学習の際に、誰の意見かが分かるように、ワークシートに記入させると記録として残る。これらを蓄積していくと貴重な資料となる。

・ 答えが出ないものを教材として用意することが大切で、その反面、評価は当然難しくなる。また、そうしないと意味がない。だから、授業で何のテーマ、どんな題材を扱うかが重要になる。

・ 教員は評価というと1から5までを考えるが、6や7があると思っていた方がよいのではないか。自分の枠の中での想定されたものではなく、そこを超える発言があることを考えながら授業を進めることが大切なのではないか。そうすると子どもの良さを引き出す道徳の授業ができると思う。従来の固定概念にとらわれず、いろいろな形を試すとよい。その中で、保護者や地域の方、有識者等の他者の考えを参考にしていくと良い研究が進められるのではないかと思う。

 

(2) 平成28年度愛知県道徳教育推進会議の計画について

7 連絡・依頼事項

8 閉会の挨拶(義務教育課主幹)

9 閉会

問合せ

愛知県 教育委員会事務局 義務教育課

E-mail: gimukyoiku@pref.aichi.lg.jp