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「成人期口腔ケア推進事業(平成27年度~平成29年度)」の調査結果を公表します
愛知県では、高齢期における良好な歯科口腔状態の保持に向けた対策推進のため、成人期の歯科口腔状況及び関連する生活習慣や社会経済状況の実態調査を行いました。
1 事業実施期間及び事業内容
〇平成28年1月から平成29年12月まで
平成27年度 調査の検討、口腔診査調査票、アンケート様式検討
平成28年度 歯科検診及びアンケート調査実施
平成29年度 調査分析、啓発資料作成
2 調査の対象者
全国健康保険協会愛知支部加入事業所の従業員及び被扶養者9,600人
対象年齢である18歳から65歳を10階層に分け、各年齢階層概ね1,000人
3 調査の方法
調査は平成28年度に実施された。愛知県内の協力施設(事業所、歯科診療所)において、全国健康保険協会愛知支部加入者を対象に歯科検診無料券及び自記式調査票を配布した。調査票の記入とともに、歯科診療所等で、歯科医師による口腔診査を実施した。診療所検診においては、調査協力者が検診機関の選択を行った。
4 調査の内容
(1)歯科健康診査
歯科医師による口腔診査(う触、歯周病の状況、口腔機能等)
(2)お口の健康に関するアンケート
お口の健康、全身の健康状況、口腔の健康に関する生活習慣及び意識調査等
5 主な調査結果
〇性・年齢および居住地の分布
解析対象者は、18 歳から65 歳の男女11,030 名であった。女性は全体の56%を占めた。
居住地の内訳は、名古屋3,392名(31%)、尾張4,006 名(36%)、三河3,632 名(33%)であった。
〇現在歯数の状況
平均現在歯数は、男性27.6 本、女性27.4 本であった。20-24 歳で28.5 本、60-64 歳で24.8 本と、加齢とともに現在歯数が男女とも減少する傾向にあった。
〇喫煙と口腔内状況
性と年齢を調整した喫煙状況の分析より、喫煙者の現在歯数は非喫煙者に比べてより少なく示された。また日常的に喫煙している者は、非喫煙者に比べて歯周病のリスクが1.5 倍高く認められた。
〇特定健診受診と定期歯科検診頻度(40-59歳)
男女ともに、特定健診受診なし群に定期歯科検診受診が「まったくない」と回答する割合が最も高く示された。特定健診受診なし群は、受診あり群に較べて年1回以上定期歯科検診を受ける割合がより低かった。
6 結果報告書
調査結果の詳細は報告書をご覧下さい。
成人期口腔ケア推進事業調査報告書 [その他のファイル/3.26MB]
7 調査報告書概要版
調査結果報告書のダイジェスト版を作成しました。
成人期口腔ケア推進事業調査報告書(概要版) [PDFファイル/895KB]
8 リーフレット 「健康な身体は健康な歯と口から」
調査結果を元にした歯科保健啓発用リーフレットを作成しました。
ダウンロードしていただき、皆様の歯の健康づくりにお役立てください。
市町村や関係団体で使用される際には、下記まで問合せください。
リーフレット「健康な身体は健康な歯と口から」 [PDFファイル/323KB]
A4版3つ折仕様です。