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トマト萎凋病(レース3)が県内で初めて確認されました

ページID:0011108 掲載日:2008年1月30日更新 印刷ページ表示

平成20年1月29日(火曜日)発表

トマト萎凋病(レース3)が県内で初めて確認されました

-平成19年度病害虫発生予察特殊報第1号について-

 平成19年4月頃に東三河地域の施設栽培トマト(萎凋病レース1、レース2に抵抗性を有する品種「桃太郎ヨーク」)で萎凋、枯死症状株が発生したため、愛知県農業総合試験場において、生物検定及び遺伝子診断によるレース検定を行ったところ、病原菌がトマト萎凋病菌のレース3であることが確認されました。

 トマト萎凋病(レース3)は平成9年に福岡県、平成14年に長崎県、平成16年に徳島県で発生していますが、本県では今回初めて確認されました。

 なお、当該の東三河地域のトマト栽培農家では、抵抗性台木の導入と土壌消毒などの防除対策を実施しており、現在は発生しておりません。

トマト萎凋病について

○ トマト萎凋病菌が、トマトの根から侵入し、茎の導管部を褐変させるため、植物体は水や養分が吸収できなくなり、下位葉からしおれや黄化症状を示し、最後には株全体が枯死する病気。トマト萎凋病菌は、トマトしか感染しません。
○ トマト萎凋病菌にはレース1、2、3がありますが、それぞれの症状に違いがないため、病徴からの区別は難しいです。レース1、2は、すでに愛知県内で発生していますが、抵抗性品種の利用によりほとんど問題になっていません。しかし、抵抗性品種で、トマト萎凋病の症状が現れた際には、レース3感染が疑われますので、下記の防除対策を行ってください。

下葉の黄化萎凋症状

下葉の黄化萎凋症状

枯死症状

枯死症状

主な防除対策

  1. 未消毒種子は、乾熱殺菌又は薬剤による種子消毒を行う。
  2. 土壌伝染性の病害であるので、育苗には無病土壌を用い、前作に発病を認めたほ場では土壌消毒を行う。
  3. 根が傷むと発病が助長されるので、土壌水分の急激な変化、土壌の過湿、過乾燥が無いように適切なほ場管理を行う。また、根を傷めるセンチュウ等の防除対策を行う。
  4. 発病株は見つけ次第、ほ場外に持ち出し処分する。
  5. 抵抗性台木(プロテクト3、ブロック、がんばる根トリパー等)を用いた接ぎ木栽培を行う。

「病害虫発生予察特殊報」情報の入手先、連絡先

愛知県農業総合試験場環境基盤研究部病害虫防除グループ
   所 在 地:愛知郡長久手町大字岩作字三ヶ峯1-1
  電話:0561-62-0085 内線471
  アドレス:https://www.pref.aichi.jp/byogaichu/

問合せ

愛知県 農業総合試験場環境基盤研究部
担当 竹田、松崎
電話 0561-62-0085(内線471)