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餅の柔らかさが持続する水稲新品種を開発しました

愛知糯126号
        新品種「愛知糯126号」
 愛知県農業総合試験場と国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(以下「農研機構」という。)は、餅や加工食品の柔らかさが画期的に持続する水稲新品種「愛知糯(もち)126号」を共同で開発し、本日付けで種苗法に基づく品種登録出願を行いました。
 本品種は、硬くなりにくい餅を求める実需者※1の要望に応えることができるため、新たな餅加工品などの需要拡大が期待できます。

1 新品種の特徴

(1)本品種で造った餅は、柔らかい餅加工品で使用される「ヒヨクモチ」等に比べ、柔らかさが持続します。
(2)糯米のデンプンを構成するアミロペクチン※2の枝の長さが従来品種よりも短いです。
(3)イネの重要病害である「いもち病※3」や「イネ縞葉枯(しまはがれ)病※4」に極めて強い抵抗性を持っています。
(4)本県で栽培されている主要な糯品種「ココノエモチ」と収穫期、収量及び玄米外観品質は同等です。

2 開発の経緯

 餅を原料とした和菓子では製品の柔らかさを保持するため、生地にデンプン分解酵素や糖類を添加する場合があります。しかし、これらは餅本来の風味を損なうことがあり、実需者から、何も加えなくても柔らかさが持続する品種の開発が望まれていました。
 そこで農業総合試験場は、柔らかさが持続する新たなデンプン構造を有する糯品種の開発を平成22年から開始しました。平成26年からは、農林水産省研究開発事業「農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業※5」を活用し、農研機構と共同で本品種を開発しました。

3 今後の予定

(1)種子の増殖を進め、2019年から生産者が一般栽培を開始し、同年中に本品種を用いた加工食品が販売される予定です。
(2)需要の状況に応じ、順次、生産拡大を図ります。

4 関連説明

※1 実需者とは、生産者から生産物(米、麦、大豆等)を購入・販売する流通販売事業者、加工事業者のことです。
※2 水稲には、うるち米と糯米があります。うるち米はご飯として食され、米に含まれるデンプンが、アミロースとアミロペクチンの2種類で構成されています。糯米は餅などに用いられ、米に含まれるデンプンがアミロペクチンのみで構成されています。
※3 いもち病は、糸状菌による稲の最も重大な病気で、夏に冷涼な地域で発生が多く、収量や品質の低下を引き起こします。
※4 イネ縞葉枯病は、ウンカ(イネなどの茎葉から汁液を吸う、体長5mm程度の害虫)が媒介するウイルス病で、生育不良や出穂異常を起こします。
※5 農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業とは、農林水産省の事業で、革新的な技術の開発を基礎研究から実用化研究まで継ぎ目無く支援し、農林水産・食品分野の成長産業化及び地域の活性化に貢献するものです。

5 本県の主要糯品種の作付面積

 平成29年産の愛知県水稲作付面積は27,500ha(農林水産省統計)です。そのうち、糯米の作付面積は270haで、主要品種は、十五夜糯(じゅうごやもち) 50ha、喜寿糯(きじゅもち)30ha、ココノエモチ20ha、恵糯(めぐみもち) 10haとなっています。(愛知県園芸農産課資料)

6 共同研究機関の問合せ先

農研機構
農研機構次世代作物開発研究センター
所在地:茨城県つくば市観音台2-1-2
研究担当者:稲研究領域 米品質ユニット 
梅本貴之(うめもとたかゆき)
029-838-8951
広報担当者:企画連携室 広報プランナー  大槻寛(おおつきひろし)
029-838-8942
※次世代作物開発研究センターは、イネ、ムギ類、ダイズ等を中心に、遺伝子情報を活用した先進的な品種改良の技術や育種素材の開発を進めるとともに、それらの技術や素材を活用した先導的品種の育成に取り組んでいます。

参考資料

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