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愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)の周辺において、自動運転の社会実装を見据えた実証実験を実施します

ページID:0252278 掲載日:2019年8月19日更新 印刷ページ表示

 愛知県では、将来の自動運転サービスの実現を目指し、全国に先駆けて、2016年度から自動運転の実証実験を開始し、2018年度には、複数台の遠隔型自動運転車両*1を同時に走行させるなど最先端の実証実験を実施してきました。

 今年度からは、内閣府の近未来技術等社会実装事業*2を活用し、地域毎に想定されるビジネスモデルを踏まえた実証テーマを設定することにより、自動運転の社会実装を見据えた実証実験を実施していきます。(2019年6月10日発表済み)

 この度、8月30日(金曜日)の愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)開業の機会を捉えて、従来からの遠隔型自動運転等*1の技術に加え、誤差数センチで自車位置の特定が可能な高精度衛星測位技術*3、さらには周辺の交通環境をリアルタイムに表示することを可能とするセルラーV2X*4と呼ばれる通信技術等を活用した実証実験を、「空港周辺における最先端技術を用いた移動」を実証テーマとして展示場周辺において実施します。

1 実証実験の概要

(1)実施日程

2019年8月30日(金曜日)、及び9月2日(月曜日)から9月4日(水曜日)まで

実施日程
日程 時間 内容
8月30日(金曜日) (ルートA)
9時55分~10時15分
(ルートB)
12時15分~13時00分
展示場開業式典出席者等による試乗
9月2日(月曜日)
~9月4日(水曜日)
(ルートC)
 9月2日:13時30分~17時
   3日:11時~16時30分
   4日:11時~15時30分
空港島に立地する企業等によるモニター試乗

※ルートの内容は、1(3)ルート等詳細をご覧下さい。

(2)事業実施体制

(株)NTTドコモを核とする共同体で事業実施【7社・1大学】
 (株)NTTドコモ、アイサンテクノロジー(株)、名古屋鉄道(株)、日本信号(株)、国立大学法人名古屋大学、(株)ティアフォー、岡谷鋼機(株)、損害保険ジャパン日本興亜(株)
注…アイサンテクノロジー(株)の外注先として参画

協力:常滑市、中部国際空港(株)、愛知国際会議展示場(株)

(3)ルート等詳細

展示場周辺において、自動運転の社会実装を仮想定したルートを設定

8月30日(金曜日)Aichi Sky Expo開業式典当日
  ルートA ルートB 展示場内デモ走行
運行時間帯 9時55分~10時15分 12時15分~13時 9時~10時
12時~13時
16時~17時
経路 出発点 展示場ホールB搬入口付近 展示場メインエントランス 展示ホールD入口付近
NTTドコモブース
終着点 展示ホールA1搬入口 第2駐車場
(距離) (約0.35キロメートル) レクサスRX(約1.3キロメートル)
マイリー(約0.3キロメートル)
使用車両 レクサスRX1台 ・レクサスRX1台
・マイリー1台
ニューコンセプトカート
(SC-1)1台
特徴 ・レベル4(運転席無人・伴走車なし)
・遠隔型(1対1) *1
【レクサスRX】
・レベル3(運転席有人)
・遠隔監視
【マイリー】
・レベル4
・遠隔型(1対1)*1
・スマートフォンに乗るをコンセプトに開発されたエンターテイメントカート
・次世代通信規格5Gを活用した走行

・展示場内デモ走行はNTTドコモ独自の取組です。(経路は3頁「ルート地図」の「SC-1」)
・遠隔監視席は、展示ホールCに設置します。

9月2日(月曜日)~9月4日(水曜日)
  ルートC
運行時間帯 (9月2日)13時30分~17時
(9月3日)11時~16時30分
(9月4日)11時~15時30分
経路 出発点 「東横INN中部国際空港2」北側(国際展示場経由)
終着点 国際展示場第2駐車場
距離 約1.7キロメートル
使用車両 レクサスRX1台
特徴 ・レベル3(運転席有人)
・遠隔監視
試乗者 空港島に立地する企業等

 ルート地図

8月30日(金曜日)

8月30日のルート図

9月2日(月曜日)~9月4日(水曜日)

9月2日(月)~4日(水)のルート地図

(4)実証実験のハイライト(見所)

自動運転に係る技術的な観点

遠隔運転席において周辺の交通環境をリアルタイムに表示
携帯電話ネットワーク技術を活用した通信技術である、セルラーV2X*4技術を活用し、周囲の車両情報や信号情報などの交通環境をリアルタイムに遠隔運転席へ表示することにより、自動運転車両の安心・安全な運行を実現します。
  
高精度(誤差数センチ)な衛星測位技術の活用
自車の車線位置までも正確に把握することが可能であり、将来的に自動運転車の運行に大きく寄与する可能性があります。

演出的な観点

5Gを活用し走行するニューコンセプトカートが(プロジェクションマッピングと協調して)走行 【展示場内デモ走行】

(5)車両概要

以下の3車両を使用する。

車両概要
車両名 レクサスRX Milee<マイリー> ニューコンセプトカート(SC-1)
レクサスRX Milee ニューコンセプトカート
仕様 ・トヨタ自動車(株)の一般乗用車をベースに遠隔型自動運転等が可能となるよう構築 ・ヤマハ発動機(株)のゴルフカートをベースに(株)ティアフォー等が製作
・最大時速19キロメートル
・最大乗車人員4名
・ソニー(株)が開発中であるマルチメディア対応型自動運転ビークル
・乗車人員2-3名
特徴 ・ハイクラスなベース車両を活用し、快適性の高い車内空間や走行環境を実現 ・客席のみで、運転席や操舵装置はない
・基幹交通網から最終目的地までの区間を担うための車両
・運転操舵装置、フロントガラスがない
・カメラやLiDAR(レーザー光を使ったセンサ)など多数のセンサーを装備

レクサスRXとMileeは、自動運転システム「Autoware※」と事前に取得する「高精度3Dマップ」を使用して走行する。
※Autowareは、The Autoware Foundationの商標です。

2 取材について

(1)8月29日(木曜日)、及び9月2日(月曜日)から9月4日(水曜日)の取材を希望される場合は、報道機関名、代表者の氏名、連絡先、TVカメラの有無、人数、希望する取材時間等を、別紙「取材連絡票」に記載の上、8月28日(水曜日)正午までに、FAX(052-954-6976)にて愛知県産業振興課まで御連絡ください。

(2)荒天時は中止します。(当日、天候等の状況により中止になった場合は、個別に御連絡します。)

(3)取材当日は、別紙「取材連絡票」に記された日時に「取材場所」へお越しください。

(4)自動運転車両の乗車はできません。

(5)8月30日(金曜日)の取材については、愛知県観光コンベンション局国際展示場室運営グループから8月19日(月曜日)に配布の「取材の御案内」に従ってエントリーしていただきますようお願いいたします。

(6)開業式典の前日である8月29日(木曜日)に試験走行を行いますので、別添「取材連絡票」のとおり、自動運転車両、遠隔運転席を取材いただけます。

取材連絡票 [Wordファイル/30KB]

用語説明・補足
*1 遠隔型自動運転 遠隔運転手が、情報通信技術を使用し車両を監視・制御する技術
1人の運転手が1台を監視・操作するものを1対1と表現
*2 近未来技術等社会実装事業 内閣府が、地方自治体を対象に、AIや自動運転、ロボット、ドローンなどの近未来技術等を活用した地方創生に関する事業を募集し、優れた取組について関係省庁が総合的に支援する事業
2018年8月に、本県提案を含め全国で14事業が採択
*3 高精度衛星測位技術 国土地理院により全国に設置された電子基準点とドコモ独自固定局がGNSS(Global Navigation Satellite Systemの略で、GPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)などの衛星測位システムの総称。)から観測したデータを位置補正情報配信サーバに集めて加工した位置補正情報を、携帯電話ネットワークを通じて高精度位置情報を必要とする移動局に配信することで、誤差数センチメートルの高精度測位を可能する技術
2019年10月にドコモより提供開始予定
*4 セルラーV2X 携帯電話ネットワーク技術を活用した車とあらゆるもの(Vehicle-to-Everything)との通信技術